らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1273.“Le chant des oyseaux”

2009-05-01 | 11.Music
 「五月のはじめ」になりました。新緑が美しい季節ですね。好きな
季節です。この時期になると思い出す歌があります。ひとつは「美し
い5月に」
。そして、もうひとつは「鳥の歌」です。

 「鳥の歌」は15世紀から16世紀にかけて活躍したフランスのシャン
ソン作曲家、クレマン・ジャヌカンの作品です。

 当時のフランスは、国力の伸張とともに、芸術の分野、特に音楽を
発展させていました。宮廷だけではなく一般市民にも浸透し、楽器を
奏で優れた作品を歌うようになりました。16世紀のシャンソンはその
ような背景の中、庶民的な性格を帯びるようになったのです。

 「鳥の歌」を一部引用しましょう。 

 Le chant des oyseaux

 Reveillez vous, cueurs endormis,
 Le dieu d'amours vous sonne,
 A ce premier jour de may
 Oyseaux feront merveilles,
 Pour vous mettre hoes d'esmay
 Destoupez voz oreilles.
 Et farirariron, ferely joly
 Vous serez tous en hoye mis,
 Car la saison est bonne.

 Vous orrez, à mon advis,
 Une doulce musique
 Que fera le roy mauvis,
 Le merle aussi,
 L'estounel sera parmy
 D'une voix autentique
 Ti,ti,ti,ti,ti,ti,pyti,chou・・・


 この詞の中の“A ce premier jour de may”が「五月のはじめ」を
連想させる理由です。

 この後、鳥のなき声を面白おかしく聞かせる「場面」が登場します。
まさに「鳥の混声合唱」というところです。昔むかし、私設合唱団の
「カルテット」で演奏した経験があります。“frian ”“Tar ”“tu”
“co qui”“oyty”“fiti”“quilara”“ticun ”“trr ”“huit”
“turry ”“teo ”“quio”“turry ”“vrr ”fouquet ”“frr ”
などなど。巻き舌などを駆使しますが、ハメをはずし過ぎないよう、
ある程度節度を守って演奏することに当時注意しました。その直後に
“coqu”「おとぼけカッコー」が登場しますが、先ほどとの対比の妙
をいかに演じることができるかがポイントです。

 クレマン・ジュヌカンのシャンソン集は、CDでも出回っています。
ご興味のあるかたは、ぜひ一度お聴きになってみてくださいね。でも
もっと面白い楽しみ方は、気の合った仲間といっしょに歌うことなの
かもしれません。



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