3700．GEORGE HARRISON ‘YOU’

　中学校の何年生か忘れたのだが、とにかく冬の今時分、深夜ラジオ
からこの曲がよく流れていた。

　YOU

　英語を勉強し始めていた時期だが、このタイトルは理解できたね。
もちろん、表面的な意味だけれどね。シンプルでとてもよいタイトル
だと思った。歌うは元ビートルズのジョージ・ハリスン。ビートルズ
時代の彼は「偉大なアーティストの影に隠れていた存在」と評価され
ていたのだが、ソロになってからの活躍ぶりはご存知の通りだ。

　1975年 9月にジョージは“EXTRA TEXTURE ”をリリースする。この
アルバムには『ジョージ・ハリスン帝国』という邦題がつけられた。
‘You ’はその冒頭の曲である。ジョージのカウントで始まるこの曲。
彼にしてはキーが高い。アップテンポでシンセの継続音が印象的だ。

　このアルバムの曲には、なぜか全曲邦題がつけられている。‘You ’
の邦題は「二人はアイ・ラブユー」。余談であるが、アルバムに収録
された、‘While My Guitar Gently Weeps’を連想させる曲、‘This
Guitar (Can't Keep From Crying）’には、「ギターは泣いている」
というシブい邦題がつけられた。

　寒い冬の夜、ハチミツを入れた温かいレモネードでも飲みながら、
‘You ’を聴いてみよう…。






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