【写真:「稚内39Km・抜海23Kmのポイント」@北海道・サロベツ原野 2014年09月22日 17時08分撮影】
オロロンラインを北上し、日が西に傾く頃天塩に到着する。
さあ、今年もいつものルーティンだ。国道 232号線に別れを告げ、
道道 106号線に入る。最初の感動は天塩川大橋。近年では、ここから
北方に位置する音標の風力発電のプロペラ群が話題になっているよう
だ。
天塩川を渡りきると、利尻水道が目の前に入る。ライト・ターン。
さあ、サロベツ原野を風となって走る贅沢な時間がやってきた。若い
頃は無謀にも時速 180Kmを出したり(ここだけのハナシですヨ)して
闇雲に走っていたのだが、そこは年ととも枯れた走りになる。
プロペラ群をやり過ごし稚咲内の唯一の信号機で停車。シグナルが
青に変わった。ここからはガードレールも矢羽も何にもない、完璧な
ストレート・ロードだ。しばらく走れば私のランド・マーク「稚内39
Km 抜海23Km」の標識があるポイントに到達する。そうなるはず…。
…だったのだが、ない。見えてこない。気が付けば緩やかなカーブの
ポイントに来てしまった。おかしい。何か変だ。急いで後戻りする。
その場を何度か往復する。でも、やっぱり「彼女」は現れなかった。
理由はわからないが「彼女」はどうやら撤去されてしまったらしい。
30年も旅をしていれば、いろいろな変化があって当然なのだが、長年
連れそってきた「彼女」だけに今回のこの消失感は大きい。しばらく
現実から逃避していたのだが、去って行ってしまったものを追いかけ
ても仕方がない。彼女と付き合ってきたこの30年間を振返りながら、
視線を明日に向けるのであった。
去年までの「彼女」はこちらをどうぞ。
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