660．黛ジュン 「天使の誘惑」

【SINGLE 「天使の誘惑 c/w ブラック・ルーム」】

　依然として暑い夏ですが、暦の上では確実に秋が近づいているよう
です。夜になると秋の虫の音が聞こえてくるようになりました。
　
　さて、今のうちに夏らしい曲をご紹介しましょう。1968年にリリー
スされた黛ジュンさんの「天使の誘惑」です。あらためてアレンジを
じっくりと確認しながら聴いてみました。

　イントロから流れるリズム。

　ズンズンチャンスカツクツクチャンスカ～

　このハジけた感じがとてもグッドです。白い砂浜にパラソルを立て
強烈な日差しに照りつけられた碧い海を眺めながら、青いソーダ水を
ストローで飲む・・・。

　そんなシチュエーションで聴いてみたい曲です。

　ベースとドラムスのコラボが無し得る16ビートの要素を取り入れた
軽快なリズムです。これに、パーカッションが呼応します。曲を彩る
メイン・ギターは２本。Ｒチャネルから聞こえてくる１２弦ギターと
Ｌチャネルから聞こえてくる、軽快で細いソリッドなギターです。Ｌ
チャネルのギターの音は、この曲のハワイアン的な雰囲気を決定づけ
ています。

　伸びやかで軽快なオケのアレンジは、女性アイドルの楽曲に対する
今後の方向性を暗示しているようです。何気に「ディレイ」なんかも
駆使されており、「おおっ」と思いました。

　黛ジュンさん。当時この曲を超ミニのワンピースを着て歌っており
ました。そして見事にレコード大賞を受賞。小学生だったわたしは、
「恋の奴隷」や「小指の思い出」を口にすることは許されませんでし
たが、「天使の誘惑」はＯＫでしたね。

　ところで、「天使の誘惑」のジャケットにある

　ハワイアン・ロック

　すげ～♪



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