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ようこそ! プランバナン・パークへ
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プランバナンはおよそ5Km四方にわたっていくつもの遺跡が点在している巨大寺院群で、世界遺産に指定されています。
巨大寺院群の中心部にあるのが「ロロ・ジョングラン寺院」です。
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プランバナン遺跡は、ボロブドゥールとほぼ同時期にサンジャヤ王朝というヒンドゥー教国が創建したものです。
きわめて近くに、信仰の異なる王国(仏教とヒンドゥー教)がケンカもせずに共存していたらしい。
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高さ2mほどのプラットフォームの上に8基のお堂が設置されています。周囲の中苑、外苑には多数の遺構や遺物が残されていました。
850年から900年ごろの長い時間をかけてつくられた、王家の祖先の霊をまつる霊廟だということです。
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ここプランバナンでもボロブドゥール遺跡と同様に、この極めて貴重で神聖な仏教遺跡の場にふさわしい、きちんとした服装で参拝しなければなりません。
ショートパンツやスカート着用の場合にはサロンやバティックなどの腰布を巻かなければなりません。
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「ロロ・ジョングラン寺院」の中で一番大きな「シヴァ堂」です。
シヴァ聖堂内には4つの部屋があり、それぞれにヒンドゥーの神々の像がおさめられています。
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合計8塔あるなかで「シヴァ堂」だけは回りにフェンスが設けられ、この日は一部立ち入りを制限していました。
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こちらの神殿は本体の修復作業が終わっているらしく、内部に入ることができました。
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寺院群は2006年にジャワ島中部地震、2010年にムラピ山の大噴火に見舞われ、ダメージを受けました。
ここには寺院の最上部から転げ落ちたものをそのまま展示してあります。
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いずれのお堂もおびただしいレリーフと彫刻に覆われています。
宗教は違いますが「ボロブドゥール寺院」になんとなく似た雰囲気でした。
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歩きながらお堂の周りを一周できます。
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ロロ・ジョングランの建造は856年、サンジャヤ朝・古マタラム王国のピカタン王によってはじまり、907年にバリトゥン王が完成させました。
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ロロ・ジョングランが使われた期間は半世紀もなく、10世紀前半に王国の都はジャワ島東部のクディリに移され、プランバナン は見捨てられてしまいます。
原因はムラピ山の火山とも伝染病の流行ともいわれるが定かではありません。
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14~15世紀になるとジャワ島のイスラム教化が進み、ヒンドゥー教徒は1割を切るまでに減ってしまいました。
こうして人々の記憶から消え去ったロロ・ジョングランが完全に破壊されたのは1549年、ジャワ島を襲った大地震によって倒壊し、瓦礫の山と化してしまいました。
現在もプラットフォーム周辺に残るおびただしい残骸がその名残です。
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1930年代にロロ・ジョングランの復元がはじまり、プラットフォーム上に8基のお堂が再建されました。といってもいまだ完成には遠く、周辺にあった256基の小堂はほとんど手がつけられていません。
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気の遠くなるような長い年月をかけて、よくぞここまで復元したものだと・・・「ヒトの力」の すごさ・すばらしさをあらためて感じさせられた、ボロブドゥール・プランバナンの旅でした。