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好きなことをできる喜び かみしめ日記

夢を叶えるためには、もっと死にもの狂いにならなきゃね。
と自分に言い聞かせている LEEの徒然日記

『人間の条件』

2018-03-06 16:19:29 | Weblog
1月に買った小説『人間の条件』を、ようやく読み終わりました。
ちょっとずつ読んでたからね、ホント時間かかりました。
まあ、上下巻やったし。

うーん。時間がかかった割には、なんというか、さらっとした感じでしたねぇ。
宗教というか、カルト、の話なんで、もっとこう、ドロドロした感じを想像してたんですけどね。
まあ、そこにハマって行く人目線じゃないからな、そんなもんかな。
あくまで、事件の解決とか、犯人逮捕が目的な話やからね。

面白いのは面白かったです。
何よりも読みやすかったしな。
うーん、けどなんかやっぱ、物足りんな。

持ってる小説の中で推理小説って、結構な割合を占めてるんやけど、そういや最近はあんまり読んでなくて、これの前に読んだのが、前に書いたけど同じ作者の短編集で、その前はたぶん、江戸川乱歩の「孤島の鬼」なのよね。
それ以外は、案外最近は違う系の話を読んでたんやな。と、気付いた。
で、最近の自分の関心が推理小説から離れているのかもしれない。
もっと、人の心の中を覗くとか、掘り下げる。みたいな話の方に惹かれてるのかもしれん。

推理小説、というか、事件を解決していく小説ではたぶん、高村薫氏の書く話が好きなの。全部は持ってないけど。
で、それらはやっぱり、「事件」というよりは「人」を書いてる気がする。

『人間の条件』って、タイトルから、そういうのを無意識に想像してたのかもな。
だから、ちょっと、肩透かし感があったのかも。
もちろん、何があったかだけを淡々と書いてるわけではないのよ。
何人もの人が出てきて、その人たちの心情を描写して、その人はどの立ち位置にいて、何を考えてるのかとか、ちゃんと書かれてはいるんやけどね、その、人数がさ、多い分、一人一人が深く掘り下げられてないのかもな。だから、ちょっと物足りん。ってなってるのかも。
題材が好きな系統やったからこそ、期待値が上がってたってものあるかな。
あと、この新興宗教とこの新興宗教を足して二で割ったな。ってのが、もろに出てたのもちょっと残念かな。
もうちょっと、独自性が欲しかった。もしくは、一つに絞っておいてほしかった。そこもだからやっぱり、足した分、薄くなった感じがある。
浅く広くより、深く狭くを好むんですね、わたし。

正直、お勧め度としてはあんまり高くないです。
読みなれてない人には読むのしんどいと思う。長いから。文章自体は読みやすいんですけどねー。
なんかね、全然関係ないけど、読んでる最中、何故か何回もフローベールの『ボヴァリー夫人』を思い出した。全ッ然関係ないのにね。

まとまりのない文章になっちゃったな。

なんか、どこかで、読書会とかやってないかなー。
他の人の意見が聞いてみたい。
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