trainyard@rouilia

主にボードゲームの和訳やサマリを置くための物置小屋です。

干瞪眼ルール

2020-05-11 20:31:13 | 伝統ゲーム

中国で2010年代に始まったとされるトランプゲーム、干瞪眼(Gān Dèng Yǎn、ガンデンイェン)のルールです。

干瞪眼ルール(PDFファイル)

これは世界最大級のカードゲームサイト、Pagatの干瞪眼のページを日本語に訳したものです。

ジャンルとしては日本でいう大富豪の系列に連なりますが、初期の手札が5枚しかないこと、プレイされたカード(1枚または複数枚)に対し同じ組み合わせでちょうど1ランク上のカードでないとプレイできない(7の2枚組であれば8の2枚組でないと出せない)、 といったルールによりスピーディーなプレイになります。

中国のゲームらしくボムという特別なカードの組み合わせがあり、ボムは上記の制約を超えて出すことができます。


四色牌:十胡のサマリ

2019-07-07 21:59:59 | 伝統ゲーム

四色牌(四色象棋牌)を使ったゲーム、十胡(シーフー)のサマリを上げておきます。


十胡サマリver.2.0(PDFファイル)
十胡サマリ(PDFファイル)

A5サイズの片面になります。

牌の一覧が「師・士・相・車・馬・包・兵」になっていますが、これは私の所有する四色牌がすべてこのような構成になっているためです。セットによっては「将・仕・象・俥・傌・砲・卒」などが含まれているかと思います。

十胡は簡単で面白いので、四色牌に触れる機会があったらぜひ遊んでほしいゲームです。

2021年12月6日 23:30追記 双天至尊堂「台湾の民間ゲーム」掲載の十胡ルールに準拠したサマリを、ver.2.0として追加しました。主な違いはティンのルールがないこと(したがって最初から対を鳴ける)山から引いた牌の優先順位が異なることです。ティンが無いことでゲームがスピーディーになっているので個人的にはこちらの方がお勧めです。


「トランプゲーム大全」用テーマ別インデックス

2016-08-07 12:26:33 | 伝統ゲーム

古今東西のトランプゲームを集めた大作「トランプゲーム大全」から、「2人用ゲーム」などのテーマに沿ってゲームを集めたインデックスです。

トランプゲーム大全テーマ別インデックス

テーマは「2人用ゲーム」「4人で遊べる固定ペア戦でないトリックテイク」「5人以上で遊べるトリックテイク」です。

「2人用ゲーム」は原則として2人専用のゲームを収録しております。ただし2人以上でも遊べるが、2人で遊んでみて面白かったものも含んでおります。

「4人で遊べる固定ペア戦でないトリックテイク」は、個人戦、またはペアがディール中に決定するといったゲームを収録しています。別に固定ペア戦のゲームがいやだからこうしたのではなく、収録されているトリックテイクの大半が固定ペア戦なので、それ以外をインデックス化する意味があると考えたものです。

インデックスはA5サイズ両面で、周囲を少し裁ち落とすと「トランプゲーム大全」からはみ出さずに挟み込むことができます。

「こんなテーマのインデックスが欲しい」というご要望があればぜひお寄せください。


見出し写真著作者: Henry__Spencer


42のルール比較

2016-05-24 21:41:18 | 伝統ゲーム

W6ドミノを使用したトリックテイキングゲーム、42(テキサス42)は19世紀に作られたゲームで、いろいろなサイトにルールが掲載されていますが、サイトごとにルールが異なります。そのため、「どのルールが標準的といえるのか?」という興味から、サイトごとのルール比較一覧を作ってみました。

42のルール比較(PDF)

選択肢は、ゲームファームに紹介されたものを挙げてあります。実際にはどのサイトにも採用されていない選択肢もあります(ミニマムビッド31など)。


チベットのトリックテイキングゲーム、バクチェンについて(ルール、サマリ)

2016-05-08 19:34:27 | 伝統ゲーム

チベットで遊ばれているというトリックテイキング、バクチェン(Pagchen, Bagchen)のルールをPAGATで見つけ、気になったので訳してみました。基本的にはPAGATの当該ページの日本語訳ですが、用語等は一部変更しています。また記述も他のソースを参照して変更している部分があります。

バクチェンルール訳(2024.5.20修正版)(PDFファイル)

バクチェンサマリ(2024.5.20修正版)(PDFファイル)

バクチェンサマリその2(2024.5.20修正版)(PDFファイル) ※こちらはバクチェン牌、あるいは麻雀牌型の天九牌を使用する場合のサマリです。最初のものとは牌の画像が異なるだけです。

バクチェンは専用の牌を使用して遊ぶものですが、牌の内容が天九牌2セット分とまったく同内容のため、天九牌2セットを用意すれば遊ぶことができます。

バクチェンの基本は打天九と同じです。メイフォローのトリックテイキングで、1~8枚の打ち出しに対し同スートのよりランクの高いものを出すか、そうしない、またはできない場合同枚数の好きな牌を裏返しにして出します。最も高いランクの牌(または組み合わせ)を出した人が次の打ち出しを行い…という具合に続け、目的は最後のトリックに勝つことです。

面白いのは毎局ダイスを振って決まる打ち出し最強牌(打天九の至尊と同じ。ただしこちらは単独でも出せる)があり、たとえばダイス目が2と5ならば七(雑七)の牌が打ち出し最強となり、また打ち出すと祝儀がもらえます。

2回ほど遊んでみて、基本は打天九ですが2セット使用する分下位の牌でも3枚や4枚出しで勝つなど豪快さがあります。複数枚リードが多くなるので枚数が倍でもスピード感は打天九とあまり変わらない感があります。

天九牌2セット必要ということで、遊べる人は限られてくるかと思いますが、打天九が好きな人はこちらもぜひ挑戦して欲しいと思います。

なお、日本語でバクチェンについて書かれたウェブサイト等、私の知る限りほぼ見当たらないのですが、以下の論文に記述があります。ルール訳の用語は、主に以下の論文に拠っています。

ポタラ宮壁画に描かれたチベット伝統ゲーム(PDFファイル)

2016/5/8 21:55追記 上記サマリ中、母子の矢印が間違っているとの指摘があり、訂正しました。リンクのURL自体は変わっていませんが、リンク先PDFファイルの内容が修正されていますので、この追記より前にダウンロードした方はお手数ですが再度サマリのダウンロードをお願いします。

2018/9/30 23:45追記 ルールの修正版をアップロードしました。主に通行手形の記述を修正しています。当該部分がもう少し明確化されたと思います。

2020/5/12 23:37追記 バクチェン牌、または麻雀牌型天九牌を使用する場合のサマリをアップロードしました。

2024/5/20 21:53追記 ルール、サマリをアップデートしました。本記事のコメントのご指摘に基づき母馬と仔馬の呼称を入れ替え(母馬を仔馬に、仔馬を母馬に)ました。