この時期、鎌倉「光則寺」では、たくさんの花が咲き始めています。山門前で「枝垂れ桜」を撮り終えて、そのまま帰ってしまう方がいるのですが、なんと勿体無い。境内では「海棠」も咲き始めています。
県指定天然記念物の「海棠」の古木、蕾をたくさんつけています。一部は花を開き始めました。足踏みしている「桜」と、週末あたりから競演になりそうです。
「土牢」へ向かう小路の横、「キランソウ」=「金襴草」・「金瘡小草」が顔を出しています。別名「地獄の釜の蓋」、シソ科、キランソウ属。
花の一つ一つは「西洋十二単」の花とよく似ています。
昨年は20cm前後の見事な株があったのですが、どうやら刈り取られてしまったようです。雑草ですから、お寺の境内で見る機会は少ない花ですね。
「バイモ」=「貝母」も咲いています。ユリ科、バイモ属。釣鐘状の薄緑色の花弁、その模様と花の形から「編み笠百合」=「アミガサユリ」とも呼ばれます。中国原産で、「貝母」は漢名だそうです。ちょっと目立ちにくい花ですが、鎌倉の寺社境内では良く見られる花のひとつです。
他の寺社境内では、あまりお目にかかれなくなった「セリバヒエンソウ」=「芹葉飛燕草」。「光則寺」山門周辺ではたくさん見られます。周囲には、似たような色の「タチツボスミレ」も多く咲いていますから、気が付かない方が多いようです。キンポウゲ科、デルフィニウム属。
「光則寺」へ向かう参道には、小さな雑草の花もたくさん見られます。「スミレ」に囲まれた「タンポポ」、「キュウリグサ」、「ハナイバナ」、「ホトケノザ」。鎌倉の街中、路地に咲く小さな花たちも、元気です。
ロシナンテ