チューリップ畑を撮った後、団地自治会の総会があり、大急ぎで帰りました。総会は予定の半分、一時間で終了。まだ11時過ぎ。これなら北鎌倉へ行けそうです。ハム次郎と円覚寺「龍隠庵」で合流。
写真は、「東慶寺」境内の「トキワハゼ」=「常盤爆」と「ツメクサ」=「爪草」。ここの「ツメクサ」、花が大きめのような気がします。
円覚寺「龍隠庵」の「クマガイソウ」=「熊谷草」。「ホロカケソウ」=「母衣掛け草」とも呼ばれるそうです。ラン科、アツモリソウ属。
花の名前は、「平 敦盛(あつもり)」に対して「熊谷直実(みちざね)」、「アツモリソウ」に対して「クマガイソウ」、と言う関係のようです。「一の谷の合戦」で、「熊谷直実」は「敦盛」の首をはねます。当時の武将は、後ろから飛んでくる矢を防ぐために、エア・バッグのような風船状の「母衣(ほろ)」を背負っていました。花の形をこの「母衣」に見立て、当時の武将の名前を使った命名の様です。
「円覚寺」本殿前の、大きな大きな「ビャクシン」=「柏槇」の樹。この「ビャクシン」に「カヤラン」=「榧蘭」が着生しています。昨年、見つけました。ラン科、カヤラン属。「スギラン」と呼ばれることもあるそうです。クリーム色にわずかな赤のアクセント。なかなか可愛らしい花です。ちゃんと、「ラン」の花の形をしています。
「東慶寺」境内のお花畑。「セイヨウジュニヒトエ」=「西洋十二単」の花穂が、たくさん揃い始めました。まもなく見事な群落になります。
「アジュガ」、「セイヨウキランソウ=「西洋金襴草」・「西洋金瘡小草」とも呼ばれます。シソ科、キランソウ属。
個々の花は、確かに「キランソウ」の花とそっくりです。今回は花同士をアップで撮って、比較してみました。
上の2枚は「キランソウ」、下の2枚が「セイヨウジュウニヒトエ」です。よく似てます。「キランソウ」の蘂は、長めに見えます。と言うより、直立しているので、余計にそのように見えるのかもしれません。「セイヨウジュニヒトエ」の蘂は、前方に向かって伸びているように見えます。どちらも雄蘂が4本、中央に雌蘂、数と配置は同じですね。「セイヨウジュウニヒトエ」の唇片の中央、幅が広いですね。全体の印象は、「キランソウ」のほうが、スマートな感じです。
ロシナンテ
「横浜公園」のチューリップ、今日はその続きです。
このチューリップ畑は、「よこはま花と緑のスプリングフェア」の一環として、毎年、横浜球場のある「横浜公園」に作られます。
横浜は今年、開港150周年。ゴールデンウィークを中心に、これからたくさんの記念イベントが開かれます。とても面白そうですよ。興味のある方は、下のURLにアクセスしてみてください。
ロシナンテ
●横浜市観光情報公式サイトhttp://www.welcome.city.yokohama.jp/tourism/index.html
JR横須賀線、北鎌倉から鎌倉へ向かうトンネルを抜けた直後、線路両脇の斜面、に紫色の花の見事な群落が見られます。
「ムラサキハナナ」=「紫花菜」の群落です。民家がありますから、線路脇の道を歩けば、近くまで行けそうです。ちょっと行ってみましょうか。
道は登り勾配で、群落に最も近いところでは、電車の屋根を見下ろす高さになります。背の高い雑草、金網のフェンスと、たくさんの電線が視界を邪魔しています。
旨く広い範囲を写せるポイントが見つかりません。ようやく切り取れた風景です。こんな風景が、数十メートルにわたって続いています。トップの写真は自分の後ろ。下の2枚は線路を挟んだ反対側。すでに影になっていました。
レンガ塀の上から溢れ出していた「カロライナジャスミン」。フジウツギ科、ゲルセミウム属。ハーブの「ジャスミン」とは別種です。アメリカ、カロライナ州地方の原産で、香りが「ジャスミン」のそれに似ていることからの命名だそうです。ここは歩き慣れている路ですが、初めて見ました。この時期には歩いていなかったようです、思わぬ発見。近づくとほんのりと良い香りです。左上の写真は、全体の半分も写っていません。ズームを持っていればよかった。
こちらもびっくり。すぐ近くの反対側のお宅。「ベニバナトキワマンサク」=「紅花常盤万作」です。
この景色も初めて見ました。これもズームが欲しかった。
垣根になっているものは、もっと丈が低く、枝も綺麗にそろえられているものがほとんどですが、これは精一杯伸びています。こんなに迫力のある姿になるんですね。驚きました。
「長谷観音」境内で咲いていた「イカリソウ」=「碇草」です。冬に葉が残っていなかったように思いますから、「トキワイカリソウ」=「常盤碇草」ではないと思いますが、記憶があいまいで確かではありません。いつ見ても、不思議な形の花ですね。長く延びた「距」の中には蜜があるらしいのですが、誰が味わうのでしょう。蟻さんですかね。
「ヒゴスミレ」=「肥後菫」だと思います。鎌倉の街中、道端で時々見られるようになりました。境内から外へ出てきたのでしょうか。花の多い街ですから、道端で思わぬ花に出くわすことが良くあります。植物のたくましさに驚きます。