コンテス ドゥ セギュール

コンテス ドゥ セギュール



【名前の由来】

このバラの花名は、フランスのセギュール伯爵夫人（1799～1874）にちなんで名付けられました。

「コンテス」とはフランス語で「伯爵夫人」の意味です。

セギュール伯爵夫人は、ロシア生まれのフランスのファンタジー(児童文学、童話)作家です。

日本では、一般的に童話作家として「セギュール夫人」と呼ばれています。

このバラの作出年が1994年ですから、セギュール伯爵夫人の死後ということになります。

命名した明確な理由は不明ですが、このバラの作出に際して、

著名なセギュール伯爵夫人に捧げられたと考えられます。


【品種名】　コンテス ドゥ セギュール(Comtesse de Segur)
【別　名】　Tendress
【シリーズ】スヴニール ダム―ル
【系　統】　HT(Hybrid Tea)
【作出国】　フランス
【作出年】　1994年
【作出者】　デルパール(Delbard)
【開花性】　繰り返し咲き
【花の形】　ロゼット咲き
【花　色】　ピンク
【花　径】　中輪
【香　り】　中香
【樹　形】　スプレー
【樹　高】　1.2m
【樹　勢】　強
【交配親】　(Zambra×Orange Sensation)×(Robin Hood×Virgo)
【受　賞】　1994年 モンザ国際コンクール銀賞
　

セギュール夫人は、ロシアのサンクトペテルブルグ生まれで、

ナポレオンを背走させたロストプシーン将軍の娘です。

一家は、後にフランスに移り住み、彼女はフランスの名門貴族と結婚して、

ソフィー・ド・セギュール伯爵夫人となりました。

一生をノルマンディで過ごし、訪れた孫たちにお話を聞かせるのが楽しみとなり、

これが有名な童話作家になるきっかけとなったそうです。

セギュール夫人が童話作家になったのは、何と58歳だそうです。

ロシア生まれですが、純粋で美しいフランス語の文章だと言われています。

また、宮廷文学の伝統を引く児童文学を作った人として知られ、

その童話は今日でも出版されつづけ、依然として根強い人気を保っているそうです。

代表作には「ろば物語」「ひとのいい小悪魔」などがあります。

このバラは、セギュール夫人の童話のように上品で美しいということでしょうか。