rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

ラヴァンデュラ属の精油

2010-12-25 23:07:36 | 精油のプロフィール
 ラベンダーにはいろいろな種類があるのですが、最も代表的なものを真性ラベンダーといいます。真性ラベンダーは癒し系精油の代表格ですが、同じ仲間のスパイク・ラベンダーやラバンジンなどは癒しというよりむしろリフレッシュ系の香りがします。

ラヴァンデュラ・アングスティフォリア(Lvandurla angustifolia)
 トゥルー(真性)ラベンダー、イングリッシュラベンダー、コモンラベンダーなどと呼ばれています。学名のsngusuthifoliaは細い葉という意味。香りの特徴となるのが酢酸リナリルという成分で優れた鎮静作用があり、それにより不眠やうつなどの改善に働きかけます。鎮頸作用もあるので筋肉の痙攣などを緩め、また血圧低下作用などもあります。皮膚へは炎症を抑える作用が働き、火傷の治療、ニキビのケアなどにも使われます。

 アングスティフォリアの中でも高地で育った野性品種をメーカーによっては、高地ラベンダー、ハイランドラベンダー、ワイルドラベンダー、ラベンダー・アルパインなどと名づけ別物として扱っているところもあります。野生品種は栽培品種に比べ香りも強くエネルギッシュです。心身への作用は変わらないのですが、栽培品種に比べ野性品種のほうがなんとなく即効性があって効くような気がします。錯覚なのかもしれませんが。

ラヴァンデュラ・オフィキナリス(Lavandula officinalis)
 これはたいていの本ではangustifoliaとイコールで結ばれています。angustifoliaが栽培されている間に突然変異で花の色や葉の形が異なるものが出来てしまったのだそうです。ですから同じといえば同じものと言えます。作用も同じです。学名のofficinalisは薬効のあるという意味。

 各アロマメーカー、たいていどちらかの表記になっています。どちらかといえばangusuthifoliaで表記されているメーカーが多いようです。生活の木では地域別に数種類のラベンダーを販売していますが、すべてofficinalisで統一されています。メーカーによっては野生種をangusuthifolia、栽培種をoffichinalisで表記しているところまあります。

ラヴァンデュラ・ストエカス(Lavandula stoechas)
 一般にフレンチラベンダー、スパニッシュラベンダーなどと呼ばれます。他の品種に比べ花の部分が大きく先端にうさぎの耳のような花びら?が着いているので区別しやすい品種です。ケトン類のフェンコンが30~50%、同じくカンファーが20~30%ほど入っているため、すきっとした香りがします。抗菌作用が強く、耳痛、湿疹、慢性の副鼻腔炎などに作用します。また皮下脂肪を燃焼させる働きがあるようですが、ケトン類を多く含むため扱いには注意が必要です。

ラヴァンデュラ・ラティフォリア(Lavandula latifolia)
 一般にスパイクラベンダーとして知られています。フランスではアスピックと呼ばれラベンダーとは別物として扱われるようです。学名のlatifoliaは枝の片側に葉がついている様子を示している。1,8シネオールを20~35%、カンファーを8~20%ほど含むため真性ラベンダーと比べるとかなり刺激的な香りがします。それにより抗ウィルス、去痰などへの影響が大きい精油です。そのほか水虫、口内炎、湿疹、リウマチ、関節炎などへも働きかけます。

ラヴァンデュラ・インテルメディア(Lavandula inermedia)
 こちらはラバンジンという名で知られる真性ラベンダーとスパイクラベンダーの交配種です。学名のintermediaは中間のという意味。真性ラベンダーよりも大きく早く育ち、精油の採取量も多いので、低コストで生産が可能でラベンダーの代用に用いられます。

 ラバンジンの中にも多くの種類がありますが、精油が採取されるのは、アブリアル、グロッソ、スーパーの3種。そのうち酢酸リナリルの含有量の多いスーパーが最もアロマテラピーでは使われている。スパイクラベンダーほどではありませんが、カンファーや1,8シネオールを含有するため香りは刺激的です。筋肉、呼吸器、循環器系への強壮作用、アレルギーなどに有効です。







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