~Noba風呂~≪のばぶろ≫

まったり ゆったり
この世知辛い世の中を
ゆるりゆるりと。。。そんな感じでいいんじゃなぁい?

長いお別れ ~The Long Goodby~

2014-04-21 00:46:44 | 
ブログを始めたときに
いつかは、必ず 紹介したいと思っていたのである。

ただ、なんとなく
きっかけがなくて
そのままにしてしまっていたのだけれど。

今回、そのきっかけとなったのが

4/19 土曜日の夜 9時から
NHKで放映がはじまったドラマ

「ロング・グッドバイ」

原作は、言わずと知れた名作

著 レイモンド・チャンドラー



手前の、カバーも取れてしまって
少し古びている本は、
Nobaが18歳の時に購入して
現在まで、毎年必ず読み返すほど 好きな本。

「長いお別れ」

訳 清水 俊二

奥の、新しいカバーの本は
数年前に、改めて訳されたもの。

「The Long Goodby」

訳 村上 春樹


清水訳の方は、意訳が多い ということで
賛否両論があるけれども、
私は、清水訳のほうが 断然好き。

私にとってはこの本が
チャンドラーの作品 第一号だったので
やはり、大切な一冊なのだ。


そして、チャンドラー作品と言えば

フィリップ・マーロウ。

主人公 私立探偵


・・・ここで余談だけれど、・・・・・

ヨコスカの西に マーロウというお店があって
ここはプリンがとても有名。
私も何度か いただいてはいるのだけれど。

マーロウファンの私にとっては
実は、
マーロウ と プリン の組み合わせって
超 がつくほど 邪道なのだ。

(でも、プリンはとても美味しいんですよ)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

少し、うろ覚えなのだけれど、
フィリップ・マーロウ というこの小説の主人公を
かの名優 ハンフリー・ボガードが演じたことがあったのだが、
彼ですら、マーロウという人物を
演じきれなかった、と言われるほど
この役は 特別なのだと思う。

実際、本を読んで
マーロウに心酔しきっている私も
誰かに 「演じてもらいたい」 と思わない。

それほど、特別な人物像なのだ。


さて、先日のドラマ

いったい、どうなることだろう?

恐らく 世の多くのチャンドラーファンは
そう思ったことでしょう。

確かに、上手な役者さんが揃っているけれど
この難しい作品を そのまま演じてしまうの?
だとしたら、
正直に言って
嫌だな。。。と 思いつつ
興味もあって 拝見してみた。


私は、この脚本、面白いと思った。

ストーリーの大筋は、辿っているけれども
背景も 役名も 日本人になっていて
人物描写も 微妙に違う。

極めて日本人的な感じもあって、
でもあまり現実的でない所も
「あ、ドラマだ」と 素直に受け入れられた。

忠実にストーリーを追っていないところが
かえって、作品のイメージを壊さないでおいてくれたのかな、と
好意的に見れば、言えるのかも。

ただ、
原作を知らない人が いきなり見たら
「・・・ん~?」って思うかもしれないな。
少し、急ぎすぎな展開だったから。


内容は、
ここではあえて ご紹介しないでおこうと思います。

ただ、この作品
男性に、ぜひ 読んでほしいと思う一冊です。

もちろん、女性にも なんだけれど。


マーロウとテリー・レノックスとの 不思議な友情。

Bar Victor での

ギムレット。

きっと、本を読み終わった後に

一人で 飲みたくなると思います。

ジン と ローズのライムジュースだけで作られた

本物の ギムレットを。