「読まなかったことにしてくれ!!」

タイダイ染め,絞り染めで浮かび上がるマンダラ模様に今日も必死(-v-)

2007/03/01

2007-03-01 23:50:57 | Weblog
ちょっと前回説明が足りなかったね。ごめん。
ツボノ鉱泉ってのは、魚津あたりの山にある温泉旅館の跡。廃墟ね。山だから回りに明かりもあまりないし、廃墟だけあってそのテのムードはバッチリだったんだ。俺は当時夏になれば何度も行って肝だめしをしたり、ついでに悪さしたりしてたのだ。
ある時、男二人、女二人で夜そこへ行く事になった。俺は何回も行ってたから全然怖くないし、女の子らを怖がらせた上で、自分らは男らしさをアッピール!そのまま夜に紛れてどうにかなってもOH!ワンダフル!!というわけだ。
で、いつも一緒に行ってた悪友ケンジを誘うと今回はパスと言うので、他の悪友アワカを連れて行ったのだった。こいつは少林寺拳法の師範の息子でいざとなれば頼りになる。俺様ほどじゃないがな。
当日、俺はクルマの手入れをした。山奥で故障でもされたらかなわんからエンジンバッチリにしたのだ。携帯もない時代だしな。バッテリーはビンビンだぜ!!
まあ、そんで現地到着。この日に限って他にヤンキー一人いない。ちょっと不気味だったが、この方が安心かと思い俺達は一通り見て回った。お約束の懐中電灯下から照らしなんかをやりつつ若者らしい良いムードだ。
アワカの奴と女の子らは初対面だが随分打ち解けてきたし、イケル!!今夜はイケル!俺はただお前と~や~りたいだけ~♪♪と脳内では勝利のLiveも始まりそうだ。
でそこを離れようとしたその時。
車が動かない。
エンジンかからねえ。
あれ?オーバーヒートしてる。おっかしいな?昼間オーバーヒート防止剤まで入れたのに??
ま、仕方ない。ボンネット開けてエンジン冷やして、それから帰るべ。なんならここで始めたって、なあブラザー??
この時点でも脳内はピンク色で恐怖はなかった。
で、四人で車の中。真っ暗の中でエンジン冷えるのを待つ事にした。運転席から後ろの席を見てもよく見えないくらい真っ暗。
最初はワヤワヤ喋ってたんだ。でも誰かが、、、来たんだ。あれ??誰か来るよ?女の子の一人が言った。分かる。俺にも聞こえた。コツ、、、コツ、、。
足音が近づいてくる。
辺りは本当に真っ暗なんだ。
なのに車の後ろの方から、確かに足音が聞こえてくる。
足音はだんだん増え始め車を囲むようにして、何人分も聞こえている。だが誰もいないんだ。見えないんだな、これが
俺は最初ノゾキ屋でも来たかと思ってたんだが、、さすがに、、これは、、今日はやれないかも??と残念な気分になりはじめた。女の子らも、泣きはいり始めてる。ヤバイってこれ!!怖い怖い!!って。
そしてその足音が、運転席の横でいっせいに止まったんだ。
俺は恐る恐る、、面倒くせえなあ~、こんなんとかあんなんいたらチビっちゃうなあと、なるべくスブラッターな映像を覚悟してチラっと外の足音が止まったあたりを見た。
すっげぇ怖いんだけど、こうなったら変に肝がすわるもんだね。
なんにも見えなかった。外の景色があるだけ。
ふと思ってエンジンをかけてみるとかかる!オーバーヒートしてない!ラッキー!俺は外に飛び出してボンネットを閉めた。
ばいばいき~ん!ダッシュで逃げた。

次の日車の点検してみると、全く異常なし。
やっぱり霊の仕業かのう~?とか考えながら、いつも一緒に悪さしてたケンジのとこ行って、昨夜の事を全部話したんだ。
俺はそして初めて、背中が凍るくらい怖いと思ったんだ。
ケンジが言う。俺さ、お前に誘われる前の日の晩、夢でさ見たんだよ。何故か俺ツボノに来ててさ、知らないおじさんが来て、「もう来るな。もう二度と来るな!」って言うんだよ。そういう夢。いやあ行かなくて良かったぜ!!

先に言いやがれぇぇぇぇぇ!!!!
てなわけで、ナウなヤングはこういう事しちゃ絶対ダメだぜ!!静かに寝ていたいんだよ、きっと。
今更だけどごめんなさいm(__)m