原発事故の矛先は原子力へ それって違うでしょ？

最近どうしても納得できないことがある。
それは原発事故の影響で国民が続けていることが原発反対デモばかりなことだ。
何か違うのではないだろうか。
「人災」である。
真っ先にやることは原発を管理していた組織、マニュアル、人員のはずだ。

断言してもいい、原発をなくしたところで管理する組織が変わらないのであれば同じような人災を再び起こすだろう。
風力は健康被害が、地熱は地盤沈下や温泉枯渇、ソーラーはコストや設置条件上災害耐久力があまりなく、特に水害に弱い場合が多い。

しかるに現在、組織や運営体制をつつく市民活動や報道はない。
もっぱら政治のパッシングと反原発か否かだけである。
間違っている。
どんなにすばらしいものでも扱う人間がお粗末なら悲劇が待っているのが現実というものだろう。
なぜ組織や人員を追及しないのか。

日本人は広い視野や原因を探り当てていくという技術が民族的に得意ではないようだ。
しかし苦手だからといって済ませていい課題では到底ない。
人の噂も７５日というが、今の日本人は移り気が激しすぎる。
タレントや流行の使い捨ても残酷なものだし、政治や官僚も二ヶ月我慢すれば話題が変わると思っていることだろう。

変わるべきは政治やメディア、官僚だけじゃない。
客観的視点で自らを省みる必要があるのは、国民も同じことだと思う。