イテレーション開発の良さはいろいろあるだろうが、一番の良さは、すぐに結果がわかることだろう。
1週間であれ、2週間であれ、タイムボックスで作業を切る。
与えられた期限までに、できようが、できまいが、時間が来たらシビアに評価して、善し悪しを判断する。それを踏まえて次のイテレーションに突入する。
優れた製品やサービスも、よくよく話しを聞いてみると、なんども試行錯誤を繰り返し、改良を重ねた結果であることが大半だ。どんなに優れたイノベーターでも、デザイナーでも、新しい分野で第1回目から完璧なものを制作することはできない。どれだけ失敗したかが糧となり、その後のブレークスルーにつながる。
だから、短い時間で切って、評価していくのは理にかなったことだ。
K-Popのダンサーたちは、シンクロナイゼーションがハンパない。顔も髪型もスタイルも違うのだが、指先までぴたりと同期していて、もはや驚愕の域である。
だが関係者に話しを聞くと、最初は全然合わないらしい。何十回も何百回も練習していく内に、呼吸もあって動きが一体化していく。
なんども繰り返すことで精度が100%に近くなる。メンバーは、個々の動きから全体の動きが見えるようになる。やがて個性と全体が有機的に作用して、個ではなく一体のユニットとして表現できるようになる。
イテレーションのメリットは、何度でも、何十回でも、何百回でも、何千回でも練習できることだろう。
プロダクトマネジメントの要諦にも詳しく書いているので、こちらも併せてどうぞ。