プロジェクト・マネジメントの要諦The Key to Project Management

0 → 1
1 → A
ゼロから新たに生みだす。既にあるものを作り替える。
楽しみながら考えていきましょう

ROIで決める

2017-12-01 | 日記
プロダクトオーナーには、年内にここまで実装したい、この機能は3ヶ月以内に現場に届けたいなど、様々な思いがあります。
現実には、チームのベロシティー(チーム生産高)を考慮した上で、リリース計画を立てます。
固定のタイムボックスの中で、バックログの厳しい優先順位付けをしなくてはならない役割ですが、希に時間的・予算的に余裕がある場合があります。
プロダクトバックログの上位から、価値の高いモノから順に実装していきますので、スプリントが進むにつれ、現場に提供できるROIは減っていきます。80:20ルールにもありますが、どこかのタイミングで急激にROIがフラットになって来ます。
そのような状況では、例え時間と予算にゆとりがあってもプロジェクトを手仕舞うことを検討してください。
スクラムチームを稼働するコストは固定です。対してリターンはどんどん減っていきます。コアとなる機能やプロセスを導入したら、速やかに手仕舞う勇気が必要です。
ダブルスクープのアイスクリームに更にチョコトッピングをしているような状況になったら、より大きな価値を提供できる製品・サービスにリソースをスイッチしてください。
固定のタイムボックスを前倒して完了できることはPOの器量です。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。