プロジェクト・マネジメントの要諦The Key to Project Management

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ゼロから新たに生みだす。既にあるものを作り替える。
楽しみながら考えていきましょう

LeSS ラージスケールスクラム フィーチャーチーム vs. コンポーネントチーム

2017-12-31 | 考え方

LeSSフレームワークをご存知でしょうか。

LeSSはLarge-Scale Scrumの略で、クレイグ・ラーマンとバス・ボッデ両氏が考案した方法論です。

LeSSの中で、チーム構成はフィーチャーチームにすべしという件があります。コンポーネントチームだと、ひとつの要求を実装するのに複数のチームが必要である。それに対して「フィーチャーチームであれば、ひとつの要求の実装に一チームで事足りる」と説いています。

例えば、キャンプでカレーライスを作るとしましょう。

肉や野菜を適当なサイズにカットして茹でて最後にカレーのルーを入れて完成と思うかもしれませんが、ガスは他のチームが提供していたらどうでしょうか?火を他のチームが提供していたら?皿を他のチームが準備していたら?
火力の調整や火が消えてしまった時に、逐一他のチームにお願いしているとなかなかカレーにありつけません。チーム内に、カレーを作るために必要なすべての機能を有するメンバーがいれば、チーム単独でカレーを完成できますよね。

実は多くの組織は大量生産時代の、作業者毎の「コンポーネント単位」で構成されており、これを顧客の価値を実現する「フィーチャー単位」で構成しなおすべし、と説くのがLeSSです。

スクラムを純粋にスケールアップした手法で、SAFeやDADよりもシンプルです。

LeSSでは、スクラム同様、顧客価値を速やかに届けることを重要視します。ですから、チームは機能横断的でなくてはなりません。いちいち外部の協力者にお願いしているとスローダウンしてしまいます。インクリメントを完成までもっていく為に必要なスキルやコントロール機能をチームに集めます。理想はチームが100%独立してインクリメントを完成できることです。

背景にはチームや役割を増やすと、それらを繋いだり、同期をとったりするためのチームや役割が必要になる。結果、中間管理職や調整役が増え、組織はますます複雑になってしまう。

組織を「コンポーネント単位」ではなく、顧客価値を創造する「フィーチャー単位」に編成し直すことで、顧客価値の実現を目指します。

スクラムに準ずるチームと役割で拡張性のある考え方がLeSSの強みです。

LeSSについて詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。

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