虎と熊と80歳のワフワフ日和

山中湖発!大型犬が主役のプチホテル≪ノーティカオン≫の看板犬達のワフワフした出来事とかその他いろいろ~なブログです

犬ブログだから愛犬分析をしましょう その2(プロットハウンド篇)

2016-02-08 21:39:48 | 日記

ノーティカオンの3バカトリオ

の中で唯一、真面目にお仕事をしているのがプロットハウンドのロビンくん。

 

 

落ち着いた性格、遊び上手の人畜無害な非常に優秀な看板犬!と思いきや

相棒のビリーくんに対してだけはひっじょ~にツンデレな性格をしております。

ロビン:ビリー兄ちゃんって本当にガサツで乱暴!ぼく、兄ちゃんのことなんか全然好きじゃないんだからね!!

といった感じで普段はガウガウやってますが、いざビリーくんが訓練所に数日間預けられてたりすると・・

ロビン:ビリー兄ちゃんがいないとさみしい・・・

と大変しょぼくれております(笑)

 

 

プロットハウンドは家庭犬として繁殖されていない生粋の獣猟犬。

取引価格は成犬で300万円を超える犬もいるそうです。

(もちろんハントの腕で価値は大きく変わります)

ですが、ロビンくんはというと・・・・

猟犬適正が皆無のためもちろんゼロ円!!

 

ロビン:ゼロ~~~~

 

ガリガリの状態でお山を放浪しているところを物好きなおじちゃんに保護され、

なんのご縁かうちのこになりました。なんとなくお得ですね(笑)

花火の音とかが大の苦手なのできっと猟銃の破裂音で逃げちゃったんでしょうね~~~

いや~~~情けな~~い。

 

さてそんなプロットハウンドのロビンくんの分析をまったりしてみましょう。

 

まず、皆さん

”プロットハウンド”ってご存知ですか?

保護犬活動をされている方や、猟師さんと親交のある方は身近な犬種かと思いますが

プロットハウンドはJKC未公認犬種のため日本にはブリーダーもいません。

(個人的に米国から輸入して繁殖させている猟師さんはいます)

 

ペットショップには絶対並びませんが

保健所、犬保護団体のもとには沢山集まるのがプロットハウンドです。

山中湖周辺でも一定のペースで保護されています。

猟犬を道具として扱う非情な猟師もいますから・・

使えないと判断されればその場でポイ。

信頼していた猟師に遺棄される可哀想な猟犬たち・・一体どこから連れてこられるんでしょうね。

(ちなみに地元の厳つい猟師さんはプロットハウンドで猟はしていません)

 

ロビン:ちゃんと猟犬を相棒として大事にしている猟師さんもいるよ?

 

保護されるプロットハウンドの大半が猟犬として適正がありません。

優しすぎたり、気が弱かったり、ロビンくんのように弱っぴぃ性格の普通のわんこ。

用途の違うガンドッグのセッターやポインターなんかも同じ境遇のこが多いです。

 

そ~んなちょっと可哀想な犬種でもあるプロットハウンドのルーツを見てみましょ~!

 

 

プロットハウンドはドイツを原産とし、アメリカ・ノースカロライナ西部の山岳地帯で発展した大型のセントハウンド(嗅覚で獲物を追跡する)です。

現在はノースカロライナ州の州犬にも指定されています。
祖先犬は、1750年、ドイツからアメリカへ移住してきたヨハネス・プロットが連れてきた数頭の猟犬です。

この犬はもともとドイツでイノシシ狩りに用いられていましたが、

おそらくジャーマンハノーヴァーハウンド(German Hanover Hound)の血統が混じっていると考えられています。
1780年、ヨハネスの死後は息子ヘンリーが犬を受け継ぎ、その後30年間血統を維持しました。

他の血統と交じり合ったのは1800年代初頭の一度だけと伝えられます。

ヘンリーと猟仲間になったジョージア州のハンターが彼のオス犬を1年間レンタルし、自分の飼っていた斑点模様のメス犬と繁殖させました。

この猟友はレンタルの返礼として、混血犬をプレゼントしましたが、ヘンリーはこの犬がいたく気に入り、自身が保有していた血統に加えたというものです。
その後1900年、プロット家の近所に暮らしていた猟犬研究家・G.P.ファーガソンが血統を受け継ぎ、

このときおそらくブレヴィンズハウンドやケイブルハウンドなどの血が混入して、現在のプロットハウンドの原型が出来上がったと考えられます。

1946年「United Kennel Club」で公認を受けたほか、2006年にはAKCでもハウンドグループとして公認されています。

 

 

ようはプロットさんちの犬ということですね。

歴史を見るとまた詳しくプロットハウンドという犬を知ることができます。

 

1750年代、ドイツからアメリカへ移住したジョナサン・プロットが連れてきた、もとはイノシシ狩り用の猟犬である。

この犬の起源ははっきりとは分かっていないが、移住の数十年前にブラッドハウンドやその他のセントハウンド種の犬を掛け合わせて作り出されたものであるといわれている。

この犬が主人と共にアメリカ合衆国へ渡ると、純血を保ちながらツリーイングも行なえるように適応した。

アメリカクロクマアライグマ等を追いかけて木の上に追い詰め、

吠えて逃げられないようにし、主人にで仕留めてもらうか振り落として自ら仕留めるツリーイング作業や、

グリズリーなどの大型哺乳類をパックで追跡して仕留めるセントハント(嗅覚猟)を行なう事に使われた。

粘り強さや狩猟能力の高さ、長年保たれ続けている純血さなどが評判を呼び、

以後もプロット・ハウンドは30年以上プロット家によって純血を保たれ、乱繁殖を起こさないように徹底的に血統の管理が行われ続けた。

19世紀のはじめになると、プロット・ハウンドの歴史上、最初で最期の異種交配が行われた。

当時のプロット家の当主がレパード・スポテッド・ベア・ドッグ(英:Leopard Spotted Bear Dog)のオーナーと親交を深め、

彼にプロット・ハウンドの種犬を貸してそれとのハーフ犬を誕生させた。

後日そのオーナーは種犬と共に生まれたハーフ犬を1頭仔返しとして引き渡し、仔犬が父から受け継いだツリーイング能力の高さを実演して見せた。

するとプロットはベア・ドッグのオーナーが思っていた以上に好反応を示し、このハーフ犬とプロット・ハウンドが異種交配され、

そのハーフ犬が血統に加えられる事が決定された。その結果、狩猟能力が更に向上し、血統が活性化され犬質も大いに向上した。

その後人気は更に高まり、1946年になるとアメリカのユナイテッドケネルクラブに公認犬種として登録された。

まだFCIや他国のケネルクラブには公認されていないが、今でもアメリカ国内では猟犬として人気の高い犬種である。

ただし、ペットやショードッグとして飼育されている犬は稀で、アメリカ国外ではほとんど飼育されていない。

 

ジョナサンなのかヨハネスなのかよく分かりませんが

プロットさんちの犬は随分猟犬として優秀だったことが分かりますね♪

ね、ロビンくん。

ロビン:ふ~~~ん

日本では主に猪・鹿・熊狩りで活躍しているそうです。

超マイナー犬種なんですが、猟師さんの出るTV番組なんかを見てるとたま~にチラッとですがプロットハウンドが出てたりするんですよ~!

 

猟犬としてその界隈の方々から多大な人気を得ているプロットハウンドの性格はというと、

 

忠実で冷静、狩猟本能が高く非常に勇敢で自信に満ち溢れています。

粘り強く、自分よりも体が大きい獲物に対しても勇猛果敢に戦いを挑む、心の強靭さも持つ。

状況判断力も優れているが、生粋の猟犬であるため一般家庭での飼育は難しい。

獲物を追跡し、探したり追いかけたりしている時を一番の幸せに感じ、獲物を探すことの無い場所での生活には苦痛を感じる。

本来は群れで行動するよう選択繁殖されたため、家族と一緒にいることを好む犬です。

 

 

(⌒-⌒)ニコニコ...

なんだか基本はストイックでハードボイルドな犬みたいなことを書かれてるけど、

合ってるのなんて最後の1文だけのロビンくんであった(笑)

 

ロビン:え?ぼくもけっこうストイックでハードボイルドだと思うけど?

 

特徴はというと

 

筋肉質で引き締まった体つきをした、セントハウンドタイプの犬種。

脚は長く、マズルは短めでアゴの力が強い。耳は垂れ耳、尾は先細りの垂れ尾。

滑らかで光沢のある被毛は短毛~ミディアムでパターンはブリンドル(明るい地色の中に、タンかブラックの縞模様が細かく入る)と規定されています。

色はイエロー、レッド、タン、ブラウン、ブラック、グレイ、ブルーなどで、皮膚は引き締まってだぶだぶしていません。

運動量も非常に多く、起伏の多い野山も疲れることなく1時間は駆け回ることが出来る。

猟犬独特のよく通る遠吠えがたまに出るほか、よだれが多いことでも知られています。

体高47–63cm、体重20–35kgの大型犬

 

ロビン:ラブラドールとかドーベルマンとか甲斐犬とかワイマラナーとかみんな好き勝手言ってくれるけど、プロットハウンドですからね。

 

 

う~~ん、ロビンくんは内面はアレですが、見た目は立派なプロットハウンドのようですね。

セラピー犬の訓練をお願いしたベテラン訓練士 中村幹先生にも

『プロットらしさ(性格)は無いけど良い犬だよ』と言ってもらえたのでそれは良かった良かった(*´∇`*)

体も強いので徹底した繁殖をする猟師さんのもとで生まれたのかな?なんて想像しちゃいます。

まあ捨てられちゃってるんですがね(笑)

 

里親になった当初は色々と大変な思いもさせられましたが、

今では転職しドッグペンションの筆頭看板犬・認定セラピー犬・モデル犬にもなったロビンくん。

な~んも仕事のない日は食っちゃあ寝え~の自堕落な生活を送るただの愛すべき家族のうちの1頭ですが、

やるときはやる犬!

私が1番信頼するビジネスパートナー、人生のベストフレンドでもあります。

 

こ~~んなに素晴らしい犬と出会えて私は幸せですね♡

 

”一般家庭での飼育は難しい”なんて言われても、それは猟犬気質のプロットハウンドのはなし!

保護される猟犬として才能のないダメダメプロットハウンドは本当に愛情深く、賢い犬ばかりです。

生まれた環境が一般の犬たちと違うから最初は困惑することがあると思います。

でも犬はつねに前を向いて成長するいきものです。順応性ももちろんあります。

信頼関係を築けたら一般の犬以上に立派な家庭犬になりますよ♪(* ̄ー ̄)v

その良い見本がロビンくん(笑)

他にも家庭犬として幸せな第2の犬生を歩んでいるプロットハウンドは沢山います。

 

もしプロットハウンドと運命的な出会いをしてしまったら・・

腹をくくってくださいね♪

 

 

あれ?なんだか愛犬分析というよりプロットハウンドの宣伝になってしまいました!!

 

ま、いっか♪

 

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (ゆみ)
2019-05-19 09:29:49
はじめまして。

ネットの検索で、こちらのブログを拝見し、嬉しく思います。

事後承諾で申し訳ございませんが、リンクを晴らせていただきましたが、よろしかったでしょうか・・・

わが家のプロットハウンド(と思われる)子も、岡山の山中で、がりがりに痩せて保護されました。

そしてやはり、「パンッ」という音を怖がります。
ペットボトルのはじける音にも、飛んで逃げるほどです。
きっと、鉄砲の音が、よほど怖かったのでしょうね。

体は頑丈で、気は優しく、子猫にも「お先にどうぞ」という感じの子です。

こちらのブログを読みながら「そうそう」と、笑顔になれました。

ありがとうございます。
Unknown (Mika Ishikawa)
2019-12-05 19:20:58
プロットハウンドの目に惚れ込んでしまい、これから迎えに行く通りすがりの者です。
父は好んでドーベルマンやロットワイラーと暮らしていましたが、私個人での飼育は初めてです。過日愛犬を血液の病で失ってから、生き甲斐もなく切ない日々を過ごしておりましたが、プロットの深い眼差しを見てしまった瞬間、涙が止まりませんでした。幸い近くにジョギングでもなんでもできる場所もありますので、思い切り色んな匂いを嗅がせてあげたいと思います。素晴らしい犬ですよね、本当に。

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