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星 力馬 俳句日記

元高円寺メトロノーモの店主
星 力馬の日々の俳句

夕冷え ━北原白秋

2006年11月02日 | 当季雑詠
 夕冷えよ床と足裏(あうら)に無き猶予

今日は、北原 白秋 (きたはら はくしゅう 1885-1942) の忌日。熊本県生まれの詩人、童謡作家、歌人。
詩・童謡・短歌だけでなく、民謡・校歌にいたるまで、あらゆるジャンルの詩を多数残した、近代文学における最も知られた詩人のひとり。

 空に真っ赤な雲のいろ。
 玻璃に真っ赤な酒の色。
 なんでこの身が悲しかろ。
 空に真っ赤な雲のいろ。
  (「空に真っ赤な」 処女詩集『邪宗門』より)

月初め恒例の、阿佐谷の句会へ行く。
いつもながら、阿佐谷の句会らしい個性が出て楽しいものだ。
句会のあとも数人で興が乗り、晩秋の酒に酔った。

「冷やか」「秋冷」は、遅い秋の冷え冷えとした感じを指す、秋の季語。
「朝冷え」「夕冷え」「下冷え」「雨冷え」などとも言う。
「冷(つめ)たし」というと、冬の季語になる。季語とは、おもしろいものだ。




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