パテック フィリップ Ref. 5971

ジョン・メイヤーというと、私はこの時計を思い出す。
2012年の冬に初めてジョンに会ったときに、ウィルと私は、彼の
ソーホーのアパートにお邪魔して、5396 ティファニーについての話を伺った。
彼がパテック5970Pを持っていることは知っていたが、
その日着けていたのは5971だった。
アパートを見回して気づいたのは、ブラックタイをした彼と彼のお父さんの
素晴らしい白黒の写真。
そして、その写真の中でも彼は5971を身に着けていたのだった。
この時計は彼の体の一部となっており、無くてはならない存在なのだ。


パテック フィリップ Ref. 5004G サーモンダイヤル、夜光塗料つき針

永久カレンダー スプリットセコンド 18KWG サーモンダイアル、夜光塗料のついた針を持つレアピースだ。
時計の世界はおかしな所です。社会的な地位もあり、学もあり、一番重要なことだが、
時計の世界でも進んで活動していることを自負していても、お店でひとつとしていい時計を売ってもらえないことが信じられないと、裕福な友達や読者から何度聞かされたことだろうか。
皆さんご存じの有名な話だが、ノーチラスやGMTなど何であれ、これらは単に買うというものではなく、公認ディーラーさんとの間に永年の良い関係があって初めて手に入れることができるものなのだ。
さもなければ、リスト価格以上払ってグレーマーケットから買うしか手はない。
“良い関係がないと成り立たない”というゲームのはるか遠くのゴールにしか、
この特注品のパテック フィリップを手に入れる方法はあり得ないのだ。
ジョンは、レマニアのムーブメントを採用しているパテックの熱狂的なファンで、
特にこの5004が大好きだ。
彼は、全種類のメタル(スティールを含む)の5004をコレクションしており、
大変珍しい文字盤との組み合わせのものもいくつか持っているが、
一番は、2013年製のこの18KWGでサーモン文字盤の5004だ。
特筆すべきところは、その針に夜光塗料が塗られている点で、お陰で彼はステージ上でも
時間を読み取ることができる。
この時計のケース裏面とベルトの留め金には自分の名前を彫り込んでいる。
まあ、なんてことを!
「私がRef. 5004 が大好きであることは、
時計コレクター仲間ではよく知られていること。
特に、この時計の中でもサーモン文字盤で
針に夜光塗料が塗られているこの珍しいバージョンが大好きなのです。
すべての時計の中でも、これこそが私にとっての時計の中の時計で、
この時計を身に着けていると人生が少し変わる気がします。
この時計は、わたし自身よりずっとセンスが
いいのではないかとときどき思います。」
– JOHN MAYER

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます