諸君。こんばんは。
さて、私は明日から3日間連続の日程で、今度は、館林方面に出張法律相談会に出かけることになった。
そこで、手短に済ませないといけないのだけど、大嘘付きの管首相が言っている退陣の時期である、原子力災害の対策について一定の目途が付く時点、すなわち、福島第一原子力発電所の原子炉が『冷温停止』する時点が問題となっている。
元来、『冷温停止』というのは、原子炉の温度が100℃以下になった状態を言うとされ、官邸が東京電力に対して作らせた工程表によると、来年1月までに『冷温停止』状態に持っていくとされていることから、管首相の退陣時期については、来年1月頃になるのではないかという観測があった。
しかし、東京電力福島第一原子力発電所の最前線の現場で作業している人達の間では、工程表通り、来年1月までに『冷温停止』状態なるというような話しは全く信じられておらず、最前線で作業にあたる人が現在の2倍位に増えて、しかも、天気が作業を阻まず、何の事故も起こらないという僥倖が重なった場合に、ようやく、来年1月頃に『冷温停止』になるかもしれないと言われているようだ(鈴木智彦『衝撃の潜入ルポ 僕は原発作業員 第1回』・小学館刊『週刊ポスト』平成23年6月10日号43頁以下所収参照)。
そこへ来て、原子力安全・保安院が、「『冷温停止』の定義そのものが、まだ定まっていない。福島第一原子力発電所の場合には、燃料の状態も考慮しなくてはならない。」という趣旨の発表をしたらしい。
原子力安全・保安院は、『純粋に科学的な問題で、官邸から指示があったわけではない。』というような趣旨の話しもしているようだが、『冷温停止』という言葉には、『原子炉の温度が100℃以下の状態』という明確で一義的な意義が与えられていることを前提に、福島第一原子力発電所で起きている原子力事故を終息に向かわせるべく、様々な段階が工程表という形でまとめられたのでしょ?
そのような工程表の大前提である、『冷温停止』という言葉の定義そのものが見直されてしまうのでは、何のための工程表か全く分からないではないか。
それとも、福島第一原子力発電所につき、来年1月までに、原子炉を100℃以下の状態にすることが不可能であることが明らかになってきたから、また政治的責任回避のために、『冷温停止』の定義を変えるということなのか。
本当に、官邸から原子力安全・保安院に対して、指示はなかったのだろうか。
大馬鹿首相の退陣時期以上に、切実な問題である。
地元の人はもとより、日本国民全体、更には世界中の人々の生命・身体の安全や財産の維持にかかわる問題だからである。
諸君。また会おう!
さて、私は明日から3日間連続の日程で、今度は、館林方面に出張法律相談会に出かけることになった。
そこで、手短に済ませないといけないのだけど、大嘘付きの管首相が言っている退陣の時期である、原子力災害の対策について一定の目途が付く時点、すなわち、福島第一原子力発電所の原子炉が『冷温停止』する時点が問題となっている。
元来、『冷温停止』というのは、原子炉の温度が100℃以下になった状態を言うとされ、官邸が東京電力に対して作らせた工程表によると、来年1月までに『冷温停止』状態に持っていくとされていることから、管首相の退陣時期については、来年1月頃になるのではないかという観測があった。
しかし、東京電力福島第一原子力発電所の最前線の現場で作業している人達の間では、工程表通り、来年1月までに『冷温停止』状態なるというような話しは全く信じられておらず、最前線で作業にあたる人が現在の2倍位に増えて、しかも、天気が作業を阻まず、何の事故も起こらないという僥倖が重なった場合に、ようやく、来年1月頃に『冷温停止』になるかもしれないと言われているようだ(鈴木智彦『衝撃の潜入ルポ 僕は原発作業員 第1回』・小学館刊『週刊ポスト』平成23年6月10日号43頁以下所収参照)。
そこへ来て、原子力安全・保安院が、「『冷温停止』の定義そのものが、まだ定まっていない。福島第一原子力発電所の場合には、燃料の状態も考慮しなくてはならない。」という趣旨の発表をしたらしい。
原子力安全・保安院は、『純粋に科学的な問題で、官邸から指示があったわけではない。』というような趣旨の話しもしているようだが、『冷温停止』という言葉には、『原子炉の温度が100℃以下の状態』という明確で一義的な意義が与えられていることを前提に、福島第一原子力発電所で起きている原子力事故を終息に向かわせるべく、様々な段階が工程表という形でまとめられたのでしょ?
そのような工程表の大前提である、『冷温停止』という言葉の定義そのものが見直されてしまうのでは、何のための工程表か全く分からないではないか。
それとも、福島第一原子力発電所につき、来年1月までに、原子炉を100℃以下の状態にすることが不可能であることが明らかになってきたから、また政治的責任回避のために、『冷温停止』の定義を変えるということなのか。
本当に、官邸から原子力安全・保安院に対して、指示はなかったのだろうか。
大馬鹿首相の退陣時期以上に、切実な問題である。
地元の人はもとより、日本国民全体、更には世界中の人々の生命・身体の安全や財産の維持にかかわる問題だからである。
諸君。また会おう!