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人生100年時代の歩き方 「ヒートショック」から老いた親をどう守る? 年間約2万人が入浴中に死亡

2021-12-26 08:30:00 | 日記

下記の記事は日刊ゲンダイデジタル様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

 

厚労省研究事業の推計でヒートショックとみられる入浴中の急死者数は年間1万9000人。温度の変化によって血圧がアップダウンし、心臓や血管の疾患が起こる。なんとか寒波が来る前に対策を講じたい。

 

◇ ◇ ◇

 

気象庁によると、年末から年始にかけ北極海付近の寒気が南下し、全国的に厳しい寒さに襲われるという。

 

そうなると怖いのが「ヒートショック」だ。

 

〈入浴して20分後くらいに様子を見に行くと浴槽内で意識がなかった〉

 

これは、消費者庁に寄せられた80代のおばあちゃんの死亡例だ。ヒートショックは寒暖の差で血圧が上下に大きく変動することによって起こる健康被害。心筋梗塞や不整脈、脳梗塞を起こす原因となり、特に12~2月の冬場に起こりやすい。

 

リスクの高い属性としては、高齢者や血圧の高い人。東京都健康長寿医療センター研究所の調べでは、入浴中の死亡者の過半数が80歳以上の後期高齢者で、65歳以上で全体の9割を占めた。もっとも、若いからといって安心はできず、普段から「立ちくらみ」をするという人は気を付けたい。入浴中に失神すれば溺死につながる恐れがある。

 

寒暖の差が原因と聞くと、真っ先に北海道や青森、秋田などの北国を思い浮かべるが、必ずしも死亡との因果関係があるわけではない。

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リンナイ調査「危険県は大分、宮崎、千葉」

早坂教授(左)監修のヒートショック予備軍テスト(C)日刊ゲンダイ

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浴室暖房乾燥機などで知られる「リンナイ」がヒートショック予備群を調査したところ、「20分以上の長風呂」「脱衣所や浴室の暖房設備の不備」「一番風呂」といったリスク要因を多く抱えている都道府県民は、ワースト1位が大分県で、2位が宮崎県、3位は千葉県と比較的温暖な地域が入った。逆に予備群の割合が低かったのは長野県、青森県、和歌山県だ。

 

「九州であっても冬は脱衣所も冷えてヒートショックの危険があります。一方、和歌山はヒートショック予備群が最も少なく、長野、青森といった寒さの強い地域ではヒートショックへの備えができていることがうかがえました」(調査を監修した早坂信哉氏=東京都市大学人間科学部教授)

 

■体を温めるため20分以上の長湯がいい?

 

また、ヒートショックのリスクを避ける上で、正しい入浴の仕方を理解していない人が多い。

 

例えば、「20分以上湯船につかり長風呂を楽しむ」というのは冬場に多くの人がやっていそうだが、脱水症状や心筋梗塞のリスクを高めてしまう。さらに「寒さを我慢して換気する」もダメで、いくらコロナ禍とはいえ、窓を開けての冷たい外気の呼び込みはなるべく避けたい。「冷たい水での手洗い」「裸足で廊下や室内を歩く」も注意すべきで、ヒートショックの原因となる。これは浴室でなくとも、トイレなど10度以上の温度差がある場所の行き来も危険だ。

 

一方、良い入浴法としては「入浴前のかけ湯」がある。入浴前に手足の先からたっぷりかけ湯をすることがオススメ。

 

「湯船のフタを外してお湯を張った方が、浴室内の温度が上がってヒートショックの予防になります。また、この季節は次に入る家族のためにフタをして出ますが、それも冬場は避けた方がいいでしょう」(リンナイ広報担当者)

お風呂の温度は41度以下に設定

「あ~」など声を出しながら入ると血圧上昇を抑える効果が(C)PIXTA

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リスクの高い高齢者などは入浴時間を日没前にするのも手だ。先の東京都健康長寿医療センター研究所で副所長を務めた高橋龍太郎医師は、「人間の生理機能は午後2~4時ごろがピークになるので、夜に入浴するよりも体の温度差への適応がしやすい」として日没前の入浴を推奨している。日没前であれば、部屋と浴室の温度差も少なく一石二鳥だ。

 

理想はリビングなど部屋と同じ温度にしておくこと。北海道など寒い地域の住居は「湯沸かしボイラー」の余熱で脱衣所自体を暖める仕組みになっている。

 

東京ガスなどでつくる啓蒙団体「STOP!ヒートショック」では、次の5つの対策を提唱している。

 

①「お風呂に入る前の湯はり時に浴室を暖めましょう」(浴室暖房乾燥機などをONにする)

 

②「脱衣所も事前に暖めておきましょう」

 

③「お風呂の湯はりの温度は41度以下に設定」(熱い湯は血圧が上がるため)

 

④「入浴前には家族に一言かけましょう」(離れて暮らす場合はSNSなども活用)

 

⑤「入浴前に水分を取る」(熱中症予防にもなる)

 

■「あ~」とうなりながら湯につかる

 

変わり種の対策として意外にバカにできないのは、湯船につかる際に「あ~」とか「う~」とうなり声を出すこと。昔のオヤジのように「極楽、極楽」でもいいし、声を出すことで血圧上昇を抑える効果が期待できるという。

 

最低限、高齢者と暮らす家族は、おじいちゃんやおばあちゃんを「一番風呂」に入れてはいけない。そして湯船につかった頃合いを見計らい、「湯加減はどう?」と様子を見にいくことが大事だ。

 



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