ぶん・石井睦美 え・南塚直子 小学館 1500円+税
一瞬、「あら」となられる方がおられるのではないでしょうか。そして「安房直子さんじゃなかったかしら」と。
無理はありません。帯に「30年の時を超えて! 『うさぎのバレエシューズ』の続篇 ついに完成」とあります。
30年前に出た『うさぎのバレエシューズ』は、文が安房直子さんでした。
そしてその続きを石井睦美さんが書かれました。絵は同じ南塚直子さん。わたしも書きたいなあ。長新太さんの『ぶたやまさん』の続きを。無理ですけどね。
石井さんは前作の空気をよく引き継がれています。引き継がれたのはなんでしょうか。私には少女のように思えます。小学2年生から3年生の。絵もよくその少女を伝えてくれています。4年生でもなく5年生でもない少女。
はねて、はねて、かろやかに踊りたい少女は、桜の下で踊っている少年に出会います。少年は、はねて、はねて、ウサギみたいに踊っていました。
ドライポイントで昼の世界、メゾチントで夜の世界と、銅版画の技法が巧みに組み合わされ、少女のメルヘン世界がひろがっています。
世界子ども愛樹祭受賞者に贈られる色紙二枚に、近作の詩「のはら」を。
それから児童文学誌『鬼ヶ島』へ送る詩を推敲しながら仕上げ、送稿。削除と推敲。5版くらいまではいったでしょうか。
年をとっても、夢は持ち続けたいですね。
南塚さんの絵は永遠の少女世界って感じがしますね。私たちも永遠の少年になりましょう。
本物の「白鳥の湖」が見たくなりました。少年には帰れませんので……。
刺身にして食べて、美味しかったんです。
絵本の紹介をありがとうございます。
絵本を作るときは、その中に登場する人や動物になりきって、絵を描きます。
その結果ほとんどの時間は、(少女)の気分です。。。
皆さんのコメントもありがとうございました。
楽しく読ませていただきました。
南塚直子🌸
父の詩に兎を売りに来た少年を書いたものがありました。「すでに貧しさの悲しみをしっている少年の瞳」と。それをしらない私はすこしうつむくものがありました。中学生の頃です。まだ野ウサギがいました。
食べたことはありません。 (^o^)
南塚直子さま
わたしは30年の時を超えて、同じ少女に出会えたのに驚きました。「あの少女だ」と。気持ちがそうなっているんですね。
拙い紹介を喜んで頂き、ほっとしています。