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詩人・絵詞作家・内田麟太郎オフィシャルブログ

絵本「どろぼうねこと ピヨピヨ」

2025年04月07日 17時39分56秒 | 日記

  ぶん・こまつ のぶひさ  え・かのう りん  文芸社  1500円+税

 のびやかでユーモラスな文章が魅力です。
 卵には目がない、どろぼうねこのおやぶんは、何かの事情で親鳥に置き去りにされ卵を、町の魚屋さんで目玉焼きにしてもらおうと、風呂敷に包みてくてくと。その時のセリフがおかしいのです。「しかたがない、しかたがない」。あちらを立てれば,こちらが立たず。人間(猫)の恩愛、ここに尽きるでしょうか。保護したい、食べたい、保護したい、食べたい,保護したい、食べたい。笑えます。でも、おりからの陽気に風呂敷の中で卵が孵り、カルガモのひなの親になってしまいます。

 雛を襲った三羽がらすへのセリフもたまりません。「おれの みうちに てをだすなんて たいした どきょうだな からすのしょくん」。任侠道、いや、泥棒道。まさの菅原文太。しかし、そこは親分道を歩く器量。三羽がらすへこういいます。「こんかいのことは みのがしてやるから、かわりに ひとつ おれの たのみを きいてくれるかね」。雛たちへ飛ぶ練習のお願いです。自立していく雛たち。と、ここで終わればただの美談ですが、親分はいそいそと魚屋さんに卵料理を。この欲望の肯定に優しさが宿っています。

 文の、こまつさんは児童文学者協会+童心社の絵本テキスト大賞でもグランプリに輝いた人。「どろぼうねこ」シリーズの三巻目になります。かのうさんの絵はご覧の通り。この絵なくしてはこの世界なしの名コンビになっています。

 詩をひとつ書きましたが、なにか足りないようです。やせてるなあ。

 絵本テキストを推敲。ほぼ完成形になってきました。
 

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ねこの貫禄 (木枯しモンジャロウ)
2025-04-07 17:53:27
タイトルと表紙の絵が、いいですね。
ねこのどっしりした雰囲気がいいですね。貫禄が目に現れていますね。
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書ける人 (内田麟太郞)
2025-04-07 18:41:52
木枯しモンジャロウ様
 童心社の方もシリーズに。書ける方なんでしょうね。猫の絵、貫禄あるでしょ。
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