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詩人・絵詞作家・内田麟太郎オフィシャルブログ

はたちよしこ詩集「海がピアノを弾いている」

2022年01月04日 18時11分39秒 | 日記

 詩集「海がピアノを弾いている」  定価 1200円

 

 はたちよしこさんは、立ち姿の美しい詩を書かれます。
 名前を隠されて読んでも「これは、はたちさんじゃないかな」という世界を持っておられます。
 追憶される少女でもあり、いまのわたしが感じられる詩です。
 失われたのはなんでしょうか。幸せだった子ども時代でしょうか。いまでしょうか。
 少女は駈けているようです。

 

     さびしさの角度

  月が
  分度器のかたちをしている
  わたしは
  すこし 首をかたむける
  ──いま 測ってくれた?

 

     じぶんの予報

  夕暮れの街
  電光掲示板の文字が ながれていく

  ──あすの天気 晴れ

  空は
  なるほどと
  じぶんの予報をみている

 

 「じぶんの予報」は、はたちさんにはめずらしいユーモアがただよっていて、私のお気に入りです。

 間違って11字詰めのエッセイを16字詰めに書き、それを直す作業をしていました。引用していた詩を、今回もひとつ削除。

 大牟田市ともだちや絵本美術館は、1月2日、午前中だけで500人越える来館者が。
 昨日3日は、もっと沢山のお客さんが来てくださったそうです。
 みなさんに感謝しましょう。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大にぎわい (木枯らしモンジャロウ)
2022-01-04 20:35:53
絵本美術館、にぎわっていて、うれしいですね。
こどもたちに、大きな夢が広がっていることでしょうね。

はたちさんの詩集いいですね!!
親方も頑張っています!!
返信する
少女は駆けて…… (ひでちゃん)
2022-01-05 05:29:37
内田麟太郎さま
はたちさん、すごいと思いました。詩人ですねえ。少女の駆けていくところに、喜びがある。そこにはたっぷりのうれしい詩が。そう思いました。
返信する
水晶 (内田麟太郎)
2022-01-05 10:08:49
木枯らしモンジャロウ様
 絵本美術館は2日、3日、4日ともに、毎日1000人以上の入館者だったそうです。
 はたちさんの詩は結晶度が高いですね。

ひでちゃんさま
 はたちさんの詩は立ち姿がね。私の好きな江戸小紋ではなく、絣の後ろ姿かな。
返信する

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