3月10日月曜日、保田の観音寺で午年の御開帳開扉法要がおこなわれました。
当日の朝は肌寒い気温でしたが、すっきり晴れ上がって巡礼の初日にふさわしい好天となりました。
安房観音霊場は他の霊場同様、牛年の本開帳、午歳の半開帳(中開帳ともいいます)があります。12年のうちに二回の開帳があるわけですね。
今回の御開帳期間は平成26年3月10日~4月10日の一ヶ月間。
開帳期間中は観音様のお厨子の扉が開けられ、ご本尊を拝することができます。
「波の伊八」という、関東に名をとどろかせた彫り物師が作った獅子の柱飾りも内陣に展示してあります。詳しくはこちらへ 。
ぜひ足をお運びください。
午前9時過ぎに観音寺に行くと、役員さんたちが角塔婆の傾き調整に熱心に取り組んでいました。
角塔婆から晒しの紐をのばし、観音様の右手に結びます。
須弥檀の上や御厨子の中に入っていて直接触れることのできない観音様にも、角塔婆にふれることで手をつなぐことができるわけですね。
晒の紐のところどころには、御賽銭用の小さな袋が下げてあります。
接待所のテントでは、巡礼の方々をもてなすお茶やお漬物の用意がありました。
名物の沢庵は、天野役員さんの畑から採れた大根を、これまた川名役員さんが秘伝の製法で丁寧に漬けこんだもの。
かなり美味しいです。参拝の折にはぜひ召し上がってください。
大般若の御祈祷を終えて、地元町長さんや、観音寺の境内に開所されたグループホームの理事長さんも交えて開扉記念の一枚。
観音寺は戦前にはかなり大きな本堂があったそうで、歴史的にもかなり古い御寺です。縁起はこちらから。
御開帳法要後の懇親会では地元の有志による舞いも奉納され、華やかな開扉法要となりました。
昌龍寺が法要の御世話をしていますが、日常の護持や運営は、地区の方々の手によっておこなわれています。
今回の御開帳も、観音寺役員だけでなく、地区の区長さんや、老人会、婦人会など各団体の方の御手伝いで営まれています。
事故のないように、御開帳の無事圓成を祈念しております。
今日はここまで。