『みんなのお寺』 ブッダによる幸せの種がまかれた園

宗派を超え、国境を超え、時を超えて、仏教・ブッダの教えの真理に触れる事の出来る幸せの精舎を目指す『お寺』です

『縁起』という智慧

2008年12月14日 | 智慧
『縁起』とは『因縁生起』を短くしたものです

意味は『原因と、縁(環境)によって、生じ、現在に至る』といったところでしょうか

現在は「縁起がいい」とか「縁起が悪い」などと誤った使い方がされていますが…

仏教は業(カルマ・行い)によって報いを受ける『自業自得』『因果応報』の教えですから、いいこと悪いことが起こっているのには原因があるとみます


例えば、ここに一本の木があります

その木は最初から木としてそこにあったわけではありません

何らかのきっかけで土に種が置かれたのです……『原因』

そしてその土の栄養をもらい……『縁(環境)』

水分も雨などで適度に与えられ……『縁(環境)』

芽を出し……『生じる』

さらに栄養を吸収し続け成長し……『縁(環境)』

現在ある木になったのです……『現在に至る』


この法則はすべての出来事・現象に当てはまりますから、

「幸運にも宝くじが当たった!」
「どうして私には素敵な彼氏ができないのでしょう?」
「うちの子はどうしてこんなこともできないんでしょう」
「よりによってなんで私が自動車事故を起こしてしまったんでしょう」

なんていう全ての人間が感じる満足・不満足にも必ず原因があります

もしどうしても分らないというのならば、皆さんに起こった幸・不幸を私が説明して差し上げます

このような思考回路を自己の内につくり、人生に起こる様々な出来事、身の回りにあるいろいろな現象を正しく見抜いていく

それを見抜きブッダの教えのもとに受け入れていく

それが人が幸福になるための『縁起』という『智慧・道具』なのです


ちなみに『縁起』という法則は『真理』ですが、ブッダが言うところの『縁起』は人の行いに基ずいた教えでありますから、身のまわりに生じては消える無常の全ての出来事・現象を見抜いていく道具という意味で『縁起』は『智慧』です

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