『みんなのお寺』 ブッダによる幸せの種がまかれた園

宗派を超え、国境を超え、時を超えて、仏教・ブッダの教えの真理に触れる事の出来る幸せの精舎を目指す『お寺』です

私という存在は大地からの借りもの

2008年01月03日 | 社会への提案

先日アル・ゴア氏の『不都合な真実』を観ました

環境破壊は想像を絶するほどに進んでいたようです

新年が明け、めでたい気持ちを感じながら

この地球上では様々な社会問題によって多くの『苦しみ』が現在進行形で生じ続けている現実が、新聞・ニュースなどで耳に入ってきます

私を含め個人個人の『不都合な真実』によって犠牲を受けている多くの苦しみが脳裏をよぎります

地球はまさに奇跡に満ちた世界です

想像を超えた年月をかけて地球船という箱舟に我々生命たちは一緒に生かされているのです

しかし我々は、そのことのほんの一部しか知りません

知らないことは罪ではありませんが

知ろうとしないことは罪になる時があるのではと感じています

ブッダの説く真理を知れば、社会の様々な深刻な問題(すべて私利私欲のための欲望・執着からきている)を抑えていく道を歩むことができます

その道は険しく、難解で我々凡人の思考の領域を超えています

しかしブッダは様々な方便で我々にわかりやすく教え続けてくれています

その教えを求め励んでいけば、この社会の様々な問題は必ず解決の一途をたどるでしょう

ブッダは言っていました

『じつに、わたしのこの身体は、形を有し、四大元素からなり、母と父から生まれ、食べた飯と粥の集積であり、無常であって衰え、消耗し、分解し、破壊する性質のものである』

我々生物はみな、大地の様々な要素を借りて生かされているにすぎません

『私という存在がある』と断定してしまう事が苦しみの人生に繋がっていく、とブッダは教えてくれています

『私という存在は大地からの借りものである』と知ることによって『私という存在に対する執着』を離れ、苦しみから離れることになると思うのです

それはこの世で我々が感じる苦しみをやわらげてくれるブッダの大いなる智慧の一つです

一人ひとりが真理に根ざした正しい生き方に励み努めれば、この世の様々な苦しみは衰えていくと感じています