「おにいさまへ・・・」の主役は御苑生(みそのお)奈々子さん、
そしておにいさま、のはずですが。
学園の「三人の美しい方達」のほうが、かなりのインパクトがございます。
蕗子様はその中でも格別に。。。。
アニメの蕗子様は壮絶でした。
物語前半ではわたしは行動が理解できず、もう観ないでおこうかしら。と挫折しかけたほどです。
しかし最後まで観終えてよかった・・・。
彼女が幼い頃から持っていた美学がふたつ・・・。
自分の大切なものが他人に汚され壊されるのが我慢できない。
だからその前に自分の手で壊してしまう。
美しい思い出を永遠に美しく留めておくために死ぬ。
後者のほうは自分を壊してしまうという考えでしょうが、
彼女は恐怖のあまり?過去に二度、これを達成できないでいます。
一度目は自殺未遂。二度目は心中未遂。
外見上はとても大人びた女性ですが、内面にはこのように非常に無茶な理論を持っていました。
そして尊大に振る舞い、体面を保つことが人間としての「誇り」だと思っていたがために
不可解な行動を次々とおこしてゆきます。
胸に秘めた過去の激しい恋。(実は始まってすらいなかった恋・・・)
自分は消えうせることなどできない。
それならばあの恋は美しく存在し続けているように思っていよう。
あまりに無茶苦茶です。
物語終盤まで、彼女の内面は実はまだ幼い少女のままだったのです。
「12の夏の恋」にうすうす気づいていたのは全キャラの中で、
おそらく兄の一の宮貴(たかし)氏のみです。
(貴氏は懐の広い、魅力あるキャラとして描かれています。こちらは後日。。。)
蕗子様が理想の美「誇り」として愛していた(と、思いこんでいた)「ソロリティ」。
それが消えゆく際になって、蕗子様は初めて現実の中に身を置き、本当に苦しみ、模索し・・・
真に美しい人間としての「誇り」に気づき、大切な真実に気づき、
置き去りにしてきた過去を見出し、成長することとなります。
彼女は、物語終盤で非常に泣けるセリフをたくさん言っています。
それはまたいずれ・・・・好き勝手に語らせてください
「蕗子さま」について、そして「おにいさまへ…」
のストーリーを詳しくお知りになりたい方は
Rose&Butterfly
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鋭い洞察力でナナコ様がとても楽しく紹介しておられます♪