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屍鬼 #14 第悼と死話

2010年11月05日 22時02分37秒 | アニメ(TV)
 (以下、ネタバレと勝手な解釈が在ります)

 相変わらず、村民が死に続けている外場村。

 妻が死んでからずっと観察を続けていた尾崎医師。
 なかなか変化が起きず、憔悴の色が濃くなっていた。

 死後5日を過ぎた頃、妻の遺体に変化が起こり始める。

 腐敗が止まり、死斑や死後硬直が消失。

 やがて脳波が復活。 ただし、脈拍や呼吸は復活していない。

 そして・・・日光に当たると皮膚が壊疽を起こし・・・
 日を遮ると、皮膚は復活した。

 採取した血液は、人の血を加える事で鮮紅色に戻った。

 麻酔は効かず、傷もすぐ治ってしまう。

 だが、「仏像」には恐怖する。
 この事から、「呪術」は一定の忌避効果が期待できる模様。

 そして、心臓に「杭」を打ち込む事で、「屍鬼」が完全に機能を停止する事を知った尾崎。

 夜間でも、屍鬼を殺す手段の発見。

 尾崎の表情に、精悍さが戻った。

 そして、自分が妻の屍鬼に対して行った所業を、室井静信に披露したのだった。
 
 その惨状に、静信が驚愕して・・・


 今回は、お開き。

 中身は、これだけ。

 「妻だった屍鬼」でスプラッタな「実験」を繰り返す事で、尾崎医師の心身が変貌していく様子を克明に追っています。

 もう、容赦ないです。

 屍鬼にも、自我・過去の記憶・一定の情・痛覚がある事が判明した上で、容赦なく切り刻んでいます。

 確かに、最初に麻酔をかけようとしましたが・・・
 効かないと分かると、もうそのまま切り刻み続けているワケで・・・

 ただ、その行動には明確な「合理主義」が貫かれていて、好印象。

 妻は、既に死亡している。 
 死体だから、切り刻んでも心は痛まない。

 屍鬼は「情」を悪用して、被害者を増やしていく。 
 だから、情を捨てて、実験を行う。

 自分が得た知識は、屍鬼を倒し、人間を守る「武器」になる。 
 だから、妻だった屍鬼を切り刻んで、徹底的に調べつくす。

 マッドな一面が見えてますが・・・「科学者」としての「強固で冷徹な意思」が描かれています。

 で、ラストの静信との「対決」です。

 「屍鬼への怒りから、悪鬼のごとき所業を行う医者」と、「屍鬼へ哀れみと情に染まった僧侶」との、決定的な対立が描かれました。

 今のところ、この村では圧倒的に「情」が勝っています。
 だから、屍鬼が急増してしまう結果となっています。

 そこへ投じられた「屍鬼を駆逐しようとする強固な意志」。

 さて、どちらが勝つのか・・・

 ようやく、見所が出てきた感じです。

 ここまで、長かったな・・・


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