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メタルファイト ベイブレード vs 太陽 灼熱の侵略者 ソルブレイズ

2010年09月01日 23時28分55秒 | アニメ(劇場版)
 (以下、ネタバレと勝手な解釈が在ります)

 ベイブレード爆の劇場版。

 一万年ぶりに地球に接近した小惑星による天変地異に乗じ、太古に滅亡した「アトランティス」復活を目論む一団とのバトルが描かれています。

 とにかく、バトル! バトル! バトル! とバトルづくめで、強敵ヘリオスが駆る「ソルブレイズ」との戦いに、銀河たちが挑みます。

 基本的には、序盤でいきなり銀河はヘリオスと戦う事になり、一敗地にまみれる事になります。そのおかげで、「ギャラクシーペガシス」もボロボロにされてしまいます。

 実は、この時「ギャラクシーペガシス」は本気モードでなかったことが、銀河の夢の中で語られます。 

 敵は「ソルブレイズ」と「ギャラクシーペガシス」を戦い合わせ、その際に生じる強大なエネルギーを吸収し、そのエネルギーで小惑星を引き寄せ、地球壊滅を目論んでいたのです。

 その事はヘリオスも知らされておらず、地球壊滅に利用された事を悔やみます。
 このシーンの、ヘリオスと敵ラスボスとの葛藤が、この作品の数少ないドラマの一つ。

 間一髪、敵ラスボスに殺されそうになった銀河とヘリオスを救ったのは、キョウヤと「ロックレオーネ」。

 キョウヤが、敵ラスボスの駆る「ダークポセイドン」を「ロックレオーネ」で粉砕している隙に、銀河とヘリオスはスペースシャトルで宇宙へ!

 そして、地球に接近しつつある小惑星を、「ソルブレイズ」と「ギャラクシーペガシス」の同時攻撃で「粉砕」して、お開き。

 あえて言いますが、「たかが独楽遊び」のアニメで、「アルマゲドン」モドキの物語に発展させる、プロデューサー・監督・ライターの桁外れの創作熱と気合に敬服です。

 しかも、「努力・友情・勝利」といった「無敵の方程式」はバッチリ!

 宇宙にまで行って、ベーゴマで小惑星を破壊しちゃうんですから、往年の「聖闘士星矢」も真っ青の展開です。

 ひょっとして、「ソルブレイズ」と「ギャラクシーペガシス」って、核兵器より危険な「物体」なのでは・・・

 そんなモノを、子供に持たせていいの・・・?

 物語の中でも、敵とはいえ、ベイブレードを「ヒト」へ向けて発射して、結構なダメージを与えてましたし・・・

 ま、現実世界でこれだけ子供に支持されてるから・・・
 子供は分別を持って遊んでるからO.K.なのかな・・・

 どちらかというと、「格闘家の武者修行」みたいなモチーフが本来の「ベイブレード」の物語だったと思うので、「ベイ」の特殊能力に頼らないための「精神・肉体」の鍛錬とか、対決する相手とのドラマとか、自分自身がなかなか強くなれない事への苦しみや葛藤を、もっと丁寧に描ける余地があるんじゃないかな・・・?

 今の子供は、そういうの「苦手」かもしれないけど・・・

 「ブレーダー」の成長は、誰も期待してないのかな・・・

 方法としては、精神的・肉体的にかなり突き抜けたレベルに達しないと使いこなせない「ベイブレード」・・・なんてのが登場すれば、必然的に、ブレーダーの訓練やら葛藤やら成長やら、親しい仲間との激しいドラマなんかが描けるのですが・・・

 自分で書いて、持ち込む・・・?

 今なら、書けるかな・・・?


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