おでかけのーと

城跡めぐり、ガーデニング、編物。

湛井十二ヶ郷用水(岡山・総社市)

2023-04-06 | 児島湾干拓

★湛井堰(P河川敷) MAP
倉敷市街地の大部分は20余の島が浮かぶ海だった。
タタラ製鉄が盛んになると、砂鉄採取や木炭を得るための伐採が続けられ、吉井・旭・高梁川から大量の土砂が流出。
遠浅の海になったことが干拓のベースとなる。
奈良時代に十二ヶ郷用水取り入口が造られ、湛井堰と呼ばれた。
古代の高梁川が東へ分流する分岐点・六本柳に取水堰があり、川筋を利用して用水路が造られた。
平安末期1182年(寿永1)、妹尾兼康が妹尾郷の田に水を引くため、600mほど上流のココへ湛井堰を築造し、用水路を改修した。
    
1965年(昭和40)に現在の堰が完成するまでは毎年、田植え前に取水口にたまった土砂を取り除き、人力で木枠や石を運び堰を築いた。
田んぼに水を引かなくてよくなる秋の彼岸過ぎに堰を取り払い、船や砂を通した。
干ばつの年には湛井堰より下流へ水を流さない権利を持っていたので、下流の村々は水不足に困った。
昭和30年に小阪部ダム(新見市)からの放流と水路改修により安定した通水が行われるようになる。

★静水池兼沈砂池
案内板を探して道を渡るとあった。

干拓して土地を広げて、生活用水を配る。
武士の仕事、凄すぎ。