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☆rikocchin☆の独断的映画鑑賞

「 Ray/レイ 」

2005年01月28日 00時04分28秒 | 映画「ら行」
 昨年6月10日にこの世を去った“盲目のソウルの神様”レイ・チャールズの人生を描いた作品です。
第62回ゴールデングローブ賞では「Ray/レイ」のジェイミー・フォックスが主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞しました。
 レイは、グラミー賞を12回も受賞し、映画 「ブルース・ブラザース」 に出演したり、サザンオールスターズの 「いとしのエリー」 をカバーしたことで、ファンはもとより、ソウルをあまり知らない日本人の中でも親しまれていますが、彼の孤独と苦悩の人生についてはあまり知られていないようです。
7歳の時に視力を失い、弟ジョージの死というトラウマを心に抱えながら波乱に満ちた人生の中で、その孤独と苦悩を克服し差別と戦い成功するヒューマン・ドキュメンタリードラマです。


 彼は長い間ヘロインによって盲目であるがゆえの孤独感と死んでいく弟の目の前でなにもできなかった自分の罪の意識を背負って生きてきましたが、そんな彼を救ったのは、薬物ではなく 彼の自立のためにあえて自分で生きていく力を養ってくれた母の愛とずっと彼を支え続けて来た妻のビーの愛に他ならなかったのです。

 作品の中では40タイトルもの曲が使われ、それを聞くだけでもレイの盲目であるがゆえのとぎすまされた天性の感性と音感によって生み出して行った音楽のすばらしさが伝ってきますが、ハックフォード監督はこれらの曲を使ってストーリーを語るという的確にして巧妙な手法をとっています。ジェイミー・フォックッスは3歳の頃から習っていた得意なピアノでまるでレイが乗り移っているかのように演じて魅せていました。

私は、この映画を観るまでは、あまり彼の音楽について詳しくなかったのですが、そんな私でもすばらしい音楽に酔わされ、2時間半という時間をまるで感じさせないテンポのよさで感動させられました。

公式 HP http://www.ray-movie.jp/index.php

~おしまい

LOVERS

2005年01月16日 17時17分25秒 | 映画「ら行」
 絢爛豪華、美の共演、改めてチャン・ツイィの美しさに引き込まれてしまはない人はいないのでは?
金城武とこの二人は、ほんっとお似合いの共演というか、美しすぎて見ほれてしまいます。
ワイヤーアクションと分かっていても主演の3人の演技はみごとと言わざるを得ないですね。見応えがありました。


この映画の中で一番の目玉は、チャン・ツィイーのが蝶のように舞い踊る遊郭のシーンですが、フォ・ティンシャオとワダエミが手掛けたと言われる華美で豪華な美術と衣装はため息ものです。
 中国ならではと思われる竹林での迫力ある戦闘シーンは、いわゆる中国雑伎団の技のような見事に竹林を生かした軽業を存分に生かした華麗なアクションです。

 3年待ち続けた男と3日で彼女の心を奪った男との間に揺れながら、最後に死を持って答えを出した女の姿を見て静かに去っていく男の姿。 ラヴストーリーものとしては内容がありふれた題材と言わざるを得ないものの、この華麗さとアクションシーンの見事さに、満足させられる作品です。

~おしまい

オーシャンズ12

2005年01月15日 14時02分59秒 | 映画「あ行」
 とにかく多くを語るより、キャストの豪華さが一番の目玉でしょうか。
ジョージ・クルーニ、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、マット・デイモン、キャサリン・ゼタ=ジョーンズと主役を演じるハリウッドスターが豪華に集められ、アンディ・ガルシア、ヴァンサン・カッセルなど名脇役人も豪華です。

 妊娠したジュリアロバーツになりすます、テス ことジュリア・ロバーツが(笑)、(ちょっとややこしいですが(笑))実は本物の妊婦さんでした。最初からほとんど顔しか写らないようにうまく撮っています。
ジュリア・ロバーツは映画のクランクアップの後、2004年11月28日に男の子と女の子の双子ちゃんを無事出産されてます。

 11人それぞれが専門分野のスペシャリスト。前作「 オーシャンズ11 」でラスベガスで アンディ・ガルシア演じる、カジノの帝王テリー・ベネディクトからまんまと大金を奪うことに成功するのですが、その恨みからベネディクトは復讐を仕掛けてきます。
そこに、あることからヴァンサン・カッセル演じる、ヨーロッパ史上最高の強盗と言われる、ナイト・フォックスが参戦し、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じるユーロポールの敏腕捜査官に追いつめられます。

 ネタばれになるとぜんぜんつまらないので、ストーリーはこれ以上追うことはさけますが、最後にそうだったのかぁ~っという大どんでん返しがあります。そして、ある重大な秘密も明かされます。


 まさに、ルパン3世ばりの華麗な強盗団に最後に加わるメンバーとは・・・・

 テスがなりすましている ジュリア・ロバーツに偶然ホテルで出くわした ある自分を演じる本物のハリウッド・スターがしつこくテスに絡んでくるとところが、おもしろいトコですかね(笑)

 余談になりますが、2004年9月12日にはヴァンサン・カッセルとモニカ・ベルリッチの子デバちゃんもお産まれになっています。 おめでた続きでしたね~♪

公式 HP : http://oceans12.warnerbros.jp/

~おしまい

ボーン・スプレマシー

2005年01月15日 00時17分55秒 | 映画「は行」
 凄い!!!!! 凄い!!! これは凄いです。
久々に凄いもの観ちゃったって感じですね。ラストシーンは 別の意味で 鳥肌が立ちました(笑) 超 COOL♪

 ロバート・ラドラムの3部作が原作となっています。「ボーン・アイデンティティ」の大ヒットによって続編が期待されて映画化されたものです。

 「ボーン・アイデンティティー」の自分の過去を知るための戦いを終えてから2年、「トレッドストーン」 というCIAのプロジェクトが生み出した最高傑作である、マット・デイモン演じるジェイソン・ボーンは、いまだにすべての記憶を思い出せないまま悪夢に魘されることもしばしばありましたが、自分の過去を捨てて、フランカ・ポテンテ演じるマリーとふたりでひっそりと人間らしい新しい生活を始めていました。

 「トレッドストーンプロジェクト」とは、私情をいっさい挟まずなにがあっても冷徹に任務を遂行できるエージェントを育てるプロジェクトのことです。

 ベルリンで、ある重要な取引の最中に起きた襲撃事件に残された不発弾に付いていた指紋が、ボーンのものと判明したため、インドのゴアでひっそりと暮らしていて、まったく事件に関与していなかったボーンに疑いがかけられることになります。

 同時に、そのころ、ゴアの街で、本能的に自分と同じ暗殺者の臭いを感じる謎の男を発見したボーンは、マリーをジープに乗せて逃走しようとします。運転をマリーに代わらせて、自分が攻撃の応戦に備えて準備しているときに、マリーが銃撃されてジープごと海に沈んでしまい、そしてマリーは帰らぬ人となってしまいます。

 マリーを失ったボーンは、復讐のためと、なぜ自分を狙うのか知るために旅にでるのですが、すべてを計算し尽くしたボーンの行動。最初から最後まで息も尽かせぬ展開とはまさにこのことを言わずしてなにに言えばよいのかというほどでした。
 これはトニー・ギルロイの「脚色の勝利」とも言えるのでないでしょうか、凄いの一言です。
自分が狙われる謎を解明していくうち、記憶喪失になる直前の自分の記憶がすこしずつ蘇っていき、自分がしようとしている復讐が間違いであったとを悟るのです。暗殺マシーンだった過去に償いをすることそこ自分のすべき事だったと・・・

 だいたい初頭から真の黒幕像は見えてくるものの、それがわかっていてもそんなの関係なくという かんじで超おもしろいです。後半でみせるボーンを狙う暗殺者キリルとのカーチェイスは、前作の「ボーン・アイデンティティ」を上回るスピードと臨場感があり是非劇場で味わってほしいですね。

 これは、是非みてください♪超おすすめ~

前作の「 ボーン・アイデンティテイ 」をまだ観てないと言う方は観てからのほうがいいかも?


公式HP : http://www.bourne-s.jp/

~おしまい