折井理子のKEEP ON SINGIN' ☆

ミュージカル女優 折井理子によるブログ☆日々の出来事や、興味のある事を綴ります♪

風がとおる

2018年06月10日 | Weblog


こんばんは。

きょうは告別式でした。

父がお骨になってしまった。

泣きました。

告別式とは、私たちが父に告別するだけでなく、

本来は父がこの世とお別れする、つまり、触れたり楽しいなと思えた肉体を離れる

ということだと、ご住職がおしえてくださいました。

確かに、最後の方は、すごく寒かったみたいで、

私たちが何も感じないくらいの、ひだまりや、

車の助手席に乗ったときシートがあったかいだけで、

あー気持ちいいなぁ

といつも言ってました。

小さいことに感謝するって大事だなと思いました。

出棺のとき、千の風になってを、歌いました。

きっと本当に、風に乗っていそうです。

お父さんありがとう。

最後がんばったね。


さて、何年も前のソロライブでの話ですが、

その年はどうしても、母が仕事で来れず、父に羽が生えていたのは

よーくわかっていました。

昼の回をお酒と共に楽しんだ父は、夜までの間に外でお寿司と共に日本酒をたしなんだそうです。

夜の回がはじまると、なんだか後ろの方がさわがしくて、

よく目を凝らすと、父が、初めて会ったはずのお客様に

勝手におしゃくをして、大きな声で

「あー!いつも、もとこがー、お世話になっておりまーす☆」

などと言っていました。

そのかたはびっくりして

「おとうさん、あのいま、お嬢さん歌ってますから」

と、むげにもできず、一生懸命伝えてくれました。

そこでわたしがマイクを通して

「お父さん、皆さん聞いてくださってるんだからちょっかいださないの!」

といいました。

父はちょっとしゅんとした様子で、しばらく静かな時が流れました。

しかし

しばらくすると、前の方から大きな音が聞こえてきて、

これまた、見ると、

父がお酒を飲みすぎて、イビキをかいて寝ていました。

うそでしょ!!笑

そんな雰囲気のなか、お客様と一体感の生まれたライブが終わり、

「お父さん、帰るよ!」

と、わたしが言うと、ご機嫌な父は、個室のように区切られているソファーにもたれながら、

「あーもとこちゃん!あのねーお父さんねー、壁になっちゃったっ☆」

といいました。

あのときほど、笑ったことはありません。

ちなみに翌日、階段を降りてきた父は、

「あのー、もとこさん、わたし、昨日は何かしましたでしょうか。。」

と遠慮しながら話しかけてきました。

一部始終を話したら、とても反省して、もうやりません、と言っていましたが、

毎年のライブで必ずほぼ同じ事をしていました笑

という、なんとも天才的な父でした。

だからでしょうか。

父であるはずなのに、天国でやっていけるのか、娘はとても心配です笑

持ち前の明るさでなんとか乗りきってほしいです。


みんなでおいしいごはんを頂きました。

昨日、今日と、いらしてくださった皆様、本当に本当にありがとうございました。

この場を借りて御礼申し上げます。

お礼のご連絡など少しゆっくりになってしまうかもしれません、すみません。

いやはや、父は幸せ者です。

皆様にいらしていただけて、改めて父は立派だったと、思うことができました。

子バカ日記でごめんなさい。

明日からまたがんばります!

おやすみなさい☆
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