RIKKAGAMA

町の小さな器やさんです。 

はんこや窯男。

2011-01-10 | 活版印刷


あけまして窯男です。

近所の業務用リサイクルショップで、タイミングよく、ハンコ屋さんが使っていた樹脂製版機一式(プリンタ版材もろもろ)を超格安で手に入れたわけです。リサイクルショップでも使い方がぜんぜんわからないということでした。
いくら格安とはいえ、使えなかったらどうしようもないので躊躇していたのですが、だめもとでメーカー販売店の旭製版さんに電話してみたところ、手とり足とり電話で応対してくれまして、今日は樹脂製版初チャレンジだったわけです。
結果からいいますと、大成功~なのでした。
しかし、手探りでのちゃれんじだったので、一日がかりでした。ちかれた。
とりあえず、きちんと使えるということがわかったので、板状感光樹脂を入手すれば、凸版樹脂(フォトポリマー)が自分で好きな時に作れるわけです。ただ、ロットがA4サイズで20枚からだそうで、当面は老舗の凸版樹脂屋さんで注文することになりそうです。

ワークショップでも使えるかも…


↑これが一番の掘り出し物!MD-5500。こいつがないとネガがつくれないのです。しかも昨年で製造中止。
これがなかなかのすぐれもので、溶融型熱転写方式といいまして、いわゆるリボン形式なのです。
つまりは、水ににじまない、金、銀、白などの特殊印刷ができる。OHPフィルムにも印刷できる。消耗品は旭製版から購入できるというのでラッキーでした。新品の全色リボンも入ってたので当面は心配なし。


これがネガ。黒いフィルムに透明な部分ができるわけです。
しかも専用の黒い用紙は沢山ストックが入ってました。ちなみにまともに買えばA4サイズで一枚400円以上もするのです。


まずはガラス板にネガフィルムをのせて、台紙を置いてスポンジで囲います。


液体感光樹脂を流し込んで…


フィルムをのせてガラスをのせて圧着。


バック感光、レリーフ感光、します。
最初バック感光の意味が分からず、全面板状にかたまりました。ひっくりかえすのです。


温水と洗剤で洗浄機にかけると…


はいできあがり。


あとはべとつき防止剤振りかけて、版木にくっつけます。
これだけでも、印鑑屋さんに注文すれば1万近くすると思います。
この時点で元をとりました(笑)


↑これはトロイメロイさんに依頼されてデザインしたロゴ。
オリジナルカップの陶印として使うので、余分な部分はぎりぎりまでカット。



 
↑これも一緒にはいってたのです。
これがあれば板状感光樹脂とフィルムを真空かけて圧着できます。


樹脂を切るカッター。年代物でかっちょいい。切れ味抜群です。製本にも使えそうです。


おまけ。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わぁ~お!! (のりポン)
2011-01-12 11:39:53
素晴らしすぎです!!
ちなみに MD5500って、アルプスのかなぁ?
10年くらい前に、アルプスのリボン式もっていて…
手放したのを最近すごく後悔しています。
頑張ってはんこ作ってね。
返信する
ノリポンさん (六花窯)
2011-01-12 20:13:21
のりポンさん、そうです、アルプスです。
ドライバも最新バージョンをダウンロードしたら問題なく稼働しております。
活版印刷機もやってきました。
返信する

コメントを投稿