ソナスでネトコ

ヤフオクで「?」なソナスを手に入れ、ネトレプコなど聴いています。CDコメントや日々の雑感を掲載します

理想のスピーカー

2009-09-30 20:53:53 | 日記
以前に音楽誌のオーディオ評に、二百数十万のスピーカーについて、とてもきれいな音がする、もしかして原音よりもきれいかも知れない、と書いてあった。やっぱり。行き着く先はそうなんだぁ。演奏を録音してそれをスピーカーを含めたオーディオ装置で再生する、本来は生演奏があくまでも上位なのに、テクノロジーを極めていくと元々の音以上に快感をもたらす。同じ音楽誌の別の号では、オペラの感動は盤面上にありとする意見も紹介されていた。そういう楽しみがあっていいとは思う。ただ...。
日本の演奏会では何でか知らん休憩時間にそのまま席についている人が多くて、立ち上がって出て行こうとするときに、ごめんやっしゃゴメンヤッシャと言いながら面倒臭い。ロビーに出て、ワイン片手に今の演奏がどうだったとか言って、連れと感想・感動を分かち合うことが楽しいのに。おっと、私は飲めないのでアイスクリームになってしまう・笑。音楽と人がそういう形で結びつく。
オーディオは生演奏の単なるメモから、次第に独立した魅力を主張するようになっった。そうして音楽と人との結びつきが変わってくる。別に悪くはないし、現に私も近頃ほとんど演奏会に出かけなくて、このスピーカーいいわあなどと感心している。でも、こんなブログを書くのはやっぱり人との結びつきを感じていたいからなんだろう。

奥村愛子ー蝶

2009-09-17 22:36:44 | 日記
前回に引き続き奥村愛子、ただいまハマっています。オクムラアイコって知ってる?って知人に聞いたら、山本リンダとかの頃の...そら奥村チヨやわ!ふっるー」(でも実を言うと奥村チヨのシングル買ったことある)。さて、家族に2枚のCDを聴かせたら、「あんまり好きじゃないわ」「歌詞ははっきりしてよく聞き取れるけど、そんなに歌うまくないんちゃうの」と続々と否定的なコメントにあった。あまり人気がないんだなあ、そんなもんかなあ。ええわええわ、どうせ僕のことなんか誰も理解してくれへんのやわ(ちょっと不機嫌)。で、このミニアルバムの5曲目にAs Time Goes By という映画カサブランカに出てくるスタンダードがあって、これが大人っぽくて気に入ってる。夢見るようなイングリット・バーグマンが黒人ジャズピアニストが弾き歌うのに聞き入って、ああ、ダメよその曲だけは...とか言ってたかなあ??この曲の意味について友達と語った頃からずいぶん月日が経ってしまったけど、スタンダードって文字通りいつまでも名曲やね。奥村愛子は原曲とはまた違った日本語歌詞できれいに歌ってる。

奥村愛子ー昭和歌謡

2009-09-16 19:19:35 | 日記
CDジャケットの表紙にレトロな活字があって、エゴラッピンを思い出したので私には全く未知の「奥村愛子」のアルバム「虹色ナミダ」をツタヤの中古で買ってみた。ジャケ通り、昭和レトロのいい感じで正解。歌われている内容は現代的な若者恋愛模様で、本人作詞や作曲が多い。かつて彼と過ごしたアパートを通りかかるとベランダに干し物があって、へえ、洗濯したの、あの頃は皆が私たちをフツーに見てたワ、今でもそこで暮らしてるのね、そして「今でも私、そこに居る?」というセリフに来てうなってしまった。この感性!(「ベランダの向こう側」)。歌うだけでなく、曲や詞をこうして自分で作って歌うと本人の個性が実感できる。同じ昭和レトロというか、菅原洋一のタンゴ名唱集を入手し、冴木の口直し(失礼!?)に聴いてみた。こちらの方はほんものレトロなロマンで、聴いているうちに思ったけど、かつての恋愛を懐かしく思い出す懐古的なロマン主義って、相手よりも過去の自分の方がいとおしく可愛いんだろう。ロマン主義は自己中と紙一重ってことだわ。独りよがりではなく相手と確かにつながった、そして現実に裏打ちされたロマンを持ちたいものです。菅原洋一の歌唱はとても気に入っています。まだ生きてるんやわ(失礼!!)。

バッハ作品集(40CD)

2009-09-01 19:26:36 | 日記
少し早目の仕事帰りに、夕暮れ迫る高速道路をバッハを高らかに鳴らして走るよろこび。演奏を背景にして、山や林、立体交差の橋なんかが夕陽に照らされるのを見て「地球ってきれいだなあ」、または「生きててよかった」が大げさなら、「音楽が好きでよかった」くらいにしときます。今日聴いたのはイースターオラトリオとかで、意味もわからず内容も知らないけど第5曲のソプラノがきれいだった。明日はマタイにしよう。

オトコゴコロ 高橋真梨子

2009-08-31 21:50:11 | 日記
もう卒業したつもりなのに知人が薦めるから聴いてみたら、なんでこんなに肩肘張って頑張って歌うのかなあ、ワザとらしいなあと、最初の曲はあまり気に入らなかった。で、解説を見てみると、男になったつもりで男心を唄っているとか、なーるほど、宝塚かぁ、それならわかるわぁ、男ブリってことやねと納得した。鑑賞とは特別に解説がなくても成り立つと思っていたが、やはり作者や演奏家の意図の解説があるとまた別の聴き方・見方があるということを実感した次第です。