今日は遅ればせながら、10/13に行ってきたUniversity of Chicago
Graduate School of Business(Chicago GSB)のInformation Sessionの
ご報告です。
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Chicago GSB Information Session
六本木ヒルズにあるGoldman SachsのAuditoriumで行われました。
100名以上が参加されていたと思います。
今回のChicago GSB Information Session参加の目的は、今年からAdmission
DirectorがWharton SchoolにいたMartinelliさんに変わったので、どのような
影響があるのかを確認にいきました。
プレゼンターはAssociate DirectorのMs. Esther K. Choy(たぶん韓国系)
でした。彼女のプレゼンテーションはパワフルで好感が持てるものでしたが、
ChicagoのAdmission officerになって1.5年とやや経験が浅い部分が垣間
見れました。昨年までは、Admission Directorが来日してプレゼンテーション
してましたから、それと比較してしまうのは、かわいそうですね。
既にMartinelliさんになってから、変更になっている点を三つ発見しました。
1)Interviewがinvitation onlyになった。
2)TOEFLのセクション別最低点がなくなった。
3)Essay Questionsのタイプが変わった。
1)昨年までは、Interviewをリクエストできたのですが、今年から
"invitation only"になりました。従って、出願戦略は変更する
必要があります。
2)昨年まではTOEFLの各セクションにも「25点以上であること」と
いう条件がありましたが、それが取り払われました。これは、
Lで25点が取り難い日本人出願者には、良いニュースでしょう。
TOEFLスコアだけで、優秀な人に出願を思いとどまらせたくない
という意図があるのでしょう。
ちなみにTOEFLのmin requirementは、250点(CBT)です。
3)昨年までは、Chicagoといえば、難問Essay Questionsで有名
だったのですが、今年からは一般的な課題になっています。
(昨年と同じ課題がEssay 3 & 4の4に残っています。)
これも出願者を増やすための方策だと思います。昨年までの
ような個性的な質問だと、志望度の高い人しか出願しない
傾向になりますから。
ちなみに今年の課題は以下の通りです。
Essay 1: Complete all parts below (1500 words maximum)
Explain the path that has led you to pursue an MBA as the next step
in your professional personal development. Describe your short
and long term post-MBA career goals. What or who influenced your choice
of schools, and what is it specifically about Chicago GSB that is going
to help you succeed?
Essay 2: Choose one of the following two questions (500 words maximum)
1.Describe the most challenging team environment in which you have been
involved.
2.Describe a time when you exhibited leadership skills even though
you were not the designated leader.
Essay 3 & 4: Choose two of the following five questions
(500 words maximum for each essay)
1.How have you used your personal characteristics and resources
to improve the lives of others?
2.Describe a time when you felt a strong sense of purpose
in your life.
3.What would you consider the biggest failure or disappointment
in your life?
4.If you can spend one day as someone else, who would it be?
5.To be successful in life, you must be able to distinguish between
fleeting trend and genuine innovation. Tell us of a time when you had
to make such as a distinction.
参加者から「何故Essay Questionsの質が変わったのですか?」との質問に、
Estherが「私のボスが代わったからよ。」と答え、笑いをかっていました。
真面目な答えとして、卒業生から以下のような趣旨のコメントがありました。
「以前の課題の場合、一人ひとり書く内容が異なるので、各自のPersonalityが
現れやすかったが、質問が変わっても、Chicago GSBが見たいのは、各人の
Personalityであることには変わりないので、それが現れるように書くべき」
"Thank you for reminding us!"という感じですね。
皆さんこの言葉は忘れてはいけませんよ。
Chicago GSBの特徴としてよく言われているのが、「Managerは、Problem Solver
たるべき」という理念のもとに、教育が施されている点です。授業の内外で、
以下の質問が繰り返されるとプレゼンテーションにもありました。
・Prove it to me
・Show it to me
・Tell me why you think that
・Give me the data
これらの質問を毎日繰り返すことでCritical thinkingが身につき、問題を発見
解決するスキルが向上するということでしょう。
これは以前admission officerだった人に聞いたのですが、リクルーターの間
でも、その能力の高さは定評があり、「Harvard、Stanfordよりも雇うなら
Chicagoだ」という方々も多いとか。
Chicago GSBの特徴として強調していたことが他に2点ありました。
一つ目は、Flexibleなカリキュラムです。他のスクールと異なり、
コア(必修科目)がLeadership Effectiveness and Devlopment(LEAD)
しかないということです。従って、学生が好きなようにカリキュラムを
デザインできるということです。
ビジネススクールの授業以外にも他学部の授業も卒業単位として
認められます。Univ of Chicagoは法学、経済学などでも有名ですから
それらの学部の授業を履修できるのも、Univ of Chicagoという総合
大学の強みです。
かつての生徒さんで、Chicago GSBのessayの中で、「大学時代に
経済学を専攻していたので、Univ of Chicagoで学ぶことが憧れで
あった。そのChicagoに出願できることはとてもexcitingだ」と
書かれた方がいらっしゃいました。合格された時には、本当に
喜んでいらっしゃいました。
二つ目は教授の質です。何と言ってもノーベル賞受賞者を数多く
輩出しているUniv of Chicagoの特徴といっても良いでしょう。
他の大学で問題になっているのは、教授たちに教えることを
強いるために、研究とのバランスが上手く取れずに、研究成果が
表れ難くなっていることがあります。その点に関して、Chicago
GSBの場合、教授たちはローテーション制を実施しているので、
教える時には、教えることに集中し、研究をするときに研究に
打ち込めるように工夫しているとのことでした。
4名の卒業生によるパネルディスカッションが行われたのですが、
その他にも会場には、国籍問わずに10数名の卒業生が駆けつけて
来られていました。他のスクールの場合、日本人卒業生ばかりに
なりがちなのですが、そういった点からも世界で活躍できる人材
が集うChicago GSBというイメージに相応しかったと思います。
パネルディスカッションで印象に残ったのは、「授業とコミュニティー
アクティビティーなどを、どのようにバランスを取っているのか?」
という質問に対する卒業生たちの回答です。
ある人は、「勉強はそこそこにコミュニティー活動に重きを置いた。
如何に予習をしてきたふりをするかが大変だった。」という声が
あり、Estherが唖然とした表情をしていたのがうけました。
「アメリカ人ですら大変なのだから、non-native English Speakerの
我々が大変なのはしょうがない。だからStudy Groupを作って助け合う
ことが大切なのだ。」という意見がありました。
私が一番印象に残った意見は、「予習があるからとか、プレゼンテーション
の準備があるからと、誘いを断ることは簡単だが、それでは、人脈は拡がら
ない。自分は、とにかく、興味のあるものは何でも参加してやろうと必死で
やっていました。そしたらそのうちに、何とかこなせるようになりました。」
というものです。
これはどこのスクールに行っても同じだと思うのですが、やはり勉強ばかり
やっているだけでは、ビジネススクールの本当の良さを知らずに帰ってくる
ことになると思います。私もこの卒業生の言葉に賛成です。
興味のあるものにどんどん参加して、人のネットワークを拡げるなかで、
周りの助けを借りながら自分の限界を拡げていくのが、ビジネススクールで
学ぶ醍醐味だと思います。
最後に、Estherが宣伝していた"Discussion Forums"のサイトをご紹介します。
ここに質問を書き込むと、スタッフ、 在校生、卒業生の誰かが回答を寄せて
くれるとのことです。私も実際に見てみましたが、色々と参考になる書き込みが
ありますので、ご覧になることをお奨めします。
http://gsb.uchicago.edu/fulltime/forums/
以上です。
このInformation Sessionに参加された方で何かコメントあれば、
どしどしください!お待ちしています。
皆さんのMBA留学準備を応援します!
Reve Counseling
田中 元浩
WEB site http://www.reve-counseling.com/
E-mail: admin.reve★gmail.com
(メールをする時には★を@に変えてください。)
Graduate School of Business(Chicago GSB)のInformation Sessionの
ご報告です。
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Chicago GSB Information Session
六本木ヒルズにあるGoldman SachsのAuditoriumで行われました。
100名以上が参加されていたと思います。
今回のChicago GSB Information Session参加の目的は、今年からAdmission
DirectorがWharton SchoolにいたMartinelliさんに変わったので、どのような
影響があるのかを確認にいきました。
プレゼンターはAssociate DirectorのMs. Esther K. Choy(たぶん韓国系)
でした。彼女のプレゼンテーションはパワフルで好感が持てるものでしたが、
ChicagoのAdmission officerになって1.5年とやや経験が浅い部分が垣間
見れました。昨年までは、Admission Directorが来日してプレゼンテーション
してましたから、それと比較してしまうのは、かわいそうですね。
既にMartinelliさんになってから、変更になっている点を三つ発見しました。
1)Interviewがinvitation onlyになった。
2)TOEFLのセクション別最低点がなくなった。
3)Essay Questionsのタイプが変わった。
1)昨年までは、Interviewをリクエストできたのですが、今年から
"invitation only"になりました。従って、出願戦略は変更する
必要があります。
2)昨年まではTOEFLの各セクションにも「25点以上であること」と
いう条件がありましたが、それが取り払われました。これは、
Lで25点が取り難い日本人出願者には、良いニュースでしょう。
TOEFLスコアだけで、優秀な人に出願を思いとどまらせたくない
という意図があるのでしょう。
ちなみにTOEFLのmin requirementは、250点(CBT)です。
3)昨年までは、Chicagoといえば、難問Essay Questionsで有名
だったのですが、今年からは一般的な課題になっています。
(昨年と同じ課題がEssay 3 & 4の4に残っています。)
これも出願者を増やすための方策だと思います。昨年までの
ような個性的な質問だと、志望度の高い人しか出願しない
傾向になりますから。
ちなみに今年の課題は以下の通りです。
Essay 1: Complete all parts below (1500 words maximum)
Explain the path that has led you to pursue an MBA as the next step
in your professional personal development. Describe your short
and long term post-MBA career goals. What or who influenced your choice
of schools, and what is it specifically about Chicago GSB that is going
to help you succeed?
Essay 2: Choose one of the following two questions (500 words maximum)
1.Describe the most challenging team environment in which you have been
involved.
2.Describe a time when you exhibited leadership skills even though
you were not the designated leader.
Essay 3 & 4: Choose two of the following five questions
(500 words maximum for each essay)
1.How have you used your personal characteristics and resources
to improve the lives of others?
2.Describe a time when you felt a strong sense of purpose
in your life.
3.What would you consider the biggest failure or disappointment
in your life?
4.If you can spend one day as someone else, who would it be?
5.To be successful in life, you must be able to distinguish between
fleeting trend and genuine innovation. Tell us of a time when you had
to make such as a distinction.
参加者から「何故Essay Questionsの質が変わったのですか?」との質問に、
Estherが「私のボスが代わったからよ。」と答え、笑いをかっていました。
真面目な答えとして、卒業生から以下のような趣旨のコメントがありました。
「以前の課題の場合、一人ひとり書く内容が異なるので、各自のPersonalityが
現れやすかったが、質問が変わっても、Chicago GSBが見たいのは、各人の
Personalityであることには変わりないので、それが現れるように書くべき」
"Thank you for reminding us!"という感じですね。
皆さんこの言葉は忘れてはいけませんよ。
Chicago GSBの特徴としてよく言われているのが、「Managerは、Problem Solver
たるべき」という理念のもとに、教育が施されている点です。授業の内外で、
以下の質問が繰り返されるとプレゼンテーションにもありました。
・Prove it to me
・Show it to me
・Tell me why you think that
・Give me the data
これらの質問を毎日繰り返すことでCritical thinkingが身につき、問題を発見
解決するスキルが向上するということでしょう。
これは以前admission officerだった人に聞いたのですが、リクルーターの間
でも、その能力の高さは定評があり、「Harvard、Stanfordよりも雇うなら
Chicagoだ」という方々も多いとか。
Chicago GSBの特徴として強調していたことが他に2点ありました。
一つ目は、Flexibleなカリキュラムです。他のスクールと異なり、
コア(必修科目)がLeadership Effectiveness and Devlopment(LEAD)
しかないということです。従って、学生が好きなようにカリキュラムを
デザインできるということです。
ビジネススクールの授業以外にも他学部の授業も卒業単位として
認められます。Univ of Chicagoは法学、経済学などでも有名ですから
それらの学部の授業を履修できるのも、Univ of Chicagoという総合
大学の強みです。
かつての生徒さんで、Chicago GSBのessayの中で、「大学時代に
経済学を専攻していたので、Univ of Chicagoで学ぶことが憧れで
あった。そのChicagoに出願できることはとてもexcitingだ」と
書かれた方がいらっしゃいました。合格された時には、本当に
喜んでいらっしゃいました。
二つ目は教授の質です。何と言ってもノーベル賞受賞者を数多く
輩出しているUniv of Chicagoの特徴といっても良いでしょう。
他の大学で問題になっているのは、教授たちに教えることを
強いるために、研究とのバランスが上手く取れずに、研究成果が
表れ難くなっていることがあります。その点に関して、Chicago
GSBの場合、教授たちはローテーション制を実施しているので、
教える時には、教えることに集中し、研究をするときに研究に
打ち込めるように工夫しているとのことでした。
4名の卒業生によるパネルディスカッションが行われたのですが、
その他にも会場には、国籍問わずに10数名の卒業生が駆けつけて
来られていました。他のスクールの場合、日本人卒業生ばかりに
なりがちなのですが、そういった点からも世界で活躍できる人材
が集うChicago GSBというイメージに相応しかったと思います。
パネルディスカッションで印象に残ったのは、「授業とコミュニティー
アクティビティーなどを、どのようにバランスを取っているのか?」
という質問に対する卒業生たちの回答です。
ある人は、「勉強はそこそこにコミュニティー活動に重きを置いた。
如何に予習をしてきたふりをするかが大変だった。」という声が
あり、Estherが唖然とした表情をしていたのがうけました。
「アメリカ人ですら大変なのだから、non-native English Speakerの
我々が大変なのはしょうがない。だからStudy Groupを作って助け合う
ことが大切なのだ。」という意見がありました。
私が一番印象に残った意見は、「予習があるからとか、プレゼンテーション
の準備があるからと、誘いを断ることは簡単だが、それでは、人脈は拡がら
ない。自分は、とにかく、興味のあるものは何でも参加してやろうと必死で
やっていました。そしたらそのうちに、何とかこなせるようになりました。」
というものです。
これはどこのスクールに行っても同じだと思うのですが、やはり勉強ばかり
やっているだけでは、ビジネススクールの本当の良さを知らずに帰ってくる
ことになると思います。私もこの卒業生の言葉に賛成です。
興味のあるものにどんどん参加して、人のネットワークを拡げるなかで、
周りの助けを借りながら自分の限界を拡げていくのが、ビジネススクールで
学ぶ醍醐味だと思います。
最後に、Estherが宣伝していた"Discussion Forums"のサイトをご紹介します。
ここに質問を書き込むと、スタッフ、 在校生、卒業生の誰かが回答を寄せて
くれるとのことです。私も実際に見てみましたが、色々と参考になる書き込みが
ありますので、ご覧になることをお奨めします。
http://gsb.uchicago.edu/fulltime/forums/
以上です。
このInformation Sessionに参加された方で何かコメントあれば、
どしどしください!お待ちしています。
皆さんのMBA留学準備を応援します!
Reve Counseling
田中 元浩
WEB site http://www.reve-counseling.com/
E-mail: admin.reve★gmail.com
(メールをする時には★を@に変えてください。)