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キャンパスビジット

2006-02-01 00:31:14 | MBA留学準備全体像の把握
キャンパスビジットに関する質問をいただきましたので、
皆さんにポイントを共有したいと思います。

<キャンパスビジットの必要性>
キャンパスビジットはできる限り行くようにした方がよいと思います。
大きな理由が2つあります。

1)自分の進むべきスクールとしての見極め
2)スクールへのコミットメントを示す

1)自分の進むべきスクールとしての見極め
やはりご自身が多額の資金をはたいて行くスクールですから、
何よりもご自身が納得できるスクールに行くべきでしょう。
車を買うときにもカーディーラーに出向いて試乗をしますよね。
それと同じことです。車以上に高い買い物になることもある訳
ですから、やはり自分の納得が行く買い物がしたいですよね。

<ビジットする前に何をすれば良い?>
キャンパスビジットには、スクールリサーチをしてある程度
スクールのイメージができたところで志望順位を考慮して
行くべきでしょう。

実際にビジットされた方々に聞くと、多くのケース、「志望の
順位が変わった」という答えが返ってきます。"見ると聞くとは
大違い"ということもあります。

また、実際にキャンパスに立ち、「来年の今頃はここで学んで
いるのか」と思うと、「さらにやる気が出た」という方も多い
です。テスト勉強で煮詰まってきている人には、特にお勧めだと
思います。

2)スクールへのコミットメントを示す
わざわざ日本から出向くわけですから、皆さんも合格すれば行く
可能性の高いスクールを選んでいくと思うのです。逆に、スクール
サイドから見れば、出願者の本気度の現れでもある訳ですね。
もちろん、入学審査官は、露骨には、キャンパスビジットに
来た方が有利だとは決して言いません。しかし、本気度が高い人を
合格させたら入学する確立も高い訳ですから、本気度を計りたいと
思うのが自然です。(US Newsのランキングでは、「合格者の何割が
入学した」ということも影響していますので、そういう面からも、
本気度の高い出願者を選ぶことは彼らにとって重要なのです。)

特に、コミュニティーを大切にするスクール、都市部ではない場所に
あるスクール、少人数制のスクール、他の人がセーフティースクール
として受験するケースが多いスクールなどにキャンパスビジットして
おくのは効果的です。

<何をするべきか?>
キャンパスビジットでは、何をすると有意義なものになるでしょうか?

1)Class Observation(授業見学)
実際の授業の雰囲気を感じると、来年の自分がそのクラスでどのような
意見がいえそうなのか、どのような貢献ができそうなのか、また、逆に、
自分の足りなさも見えてくるかもしれません。ある卒業生の方が
キャンパスビジットに行ったときに、「どこのスクールの日本人が、
授業の中で一番活躍しているのか」という視点で見比べたということを
おっしゃっていました。日本人がノビノビと授業が受けられる環境が
そこにあるという見方なのでしょうね。そういう選び方もありだなと
関心しました。

授業見学は、当然授業の行われている日しかできませんので、休みの日に
キャンパスビジットしないように注意しましょう。カレンダー上の休み
以外にも、金曜日は授業がないというスクールや、逆に、週中の水曜日が
休みというスクールもありますので、注意が必要です。これらの休みは、
実は、Study Groupのミーティングのためにスクールが休みにしていると
いうことがあります。

アメリカの休日は以下のサイトで確認できます。
アメリカの休日

2)(日本人)在校生に会う
もちろん、日本人としての視点で、入学後にそのスクールに対して
感じられたことを話してもらえるのは参考になると思いますが、
それ以上に、自分が考えている「Why this School?」の理由を
話してみて、それに対してインプットがもらえるといいですよね。

また、日本人に限らず、カフェテリアなどにいる学生を捕まえて、
「このスクールは何故選んだの?」とか、「どういうところが好き?」
とか、「日本人の在校生はどんな感じ?」とか、聞いてみると、
また面白いと思います。だから、日本人のみならずに、他の国の
人たちとも話すと良いと思い、日本人に()を付けました。

3)インフォメーションセッションに参加する
日本で行われるインフォメーションセッションは比較的人数が多いので、
例えば、1/60にしかなれませんが、キャンパスで行われているものは
少人数のケース多いです。せいぜい、10人前後でしょうか。そうすると、
説明してくれる入学審査官たちもリラックスしていますので、その
スクールの普段の雰囲気が分かるでしょうし、こちらも質問がし易い
でしょう。また、そこで入学審査官の名前を覚えてしまうと、何かの
連絡の時に名指しでメール等送れますので、レスポンスがよくなったり
します。

4)キャンパスツアーに参加する
どのような施設、設備が整っているのか、やはりスクールによって随分と
違いが出るものです。私がKelloggに行った時にはグループスタディーする
部屋が沢山あったので、さすがグループワークを重視しているものだと
思いました。PurdueやUniv of Chicagoはビジネススクールのビルが最近
新しくなりましたので、きっと設備も整っていることでしょう。

リクエストをすればインタビューをしてくれるスクールでは、もちろん
上記以外にインタビューが入ります。(invitation onlyとあるスクール
でも、「それは承知だが、質問があるので会ってもらえないだろうか?」、
というと会ってくれるケースもあります。)

昨シーズンの話ですが、残念ながらスコアが伸びていない方がいました。
しかし、カウンセリングをしていて、出てくる仕事の話は凄いものがあるし、
また、やたら人懐っこく、ユーモアのセンスもかなり長けていました。
そこで、とにかく現地でインタビューをしてもらうべきだとアドバイスし、
本人もやる気になって、インタビュアーを如何に笑わすかということばかり
考えながら出発していきました。合格通知が届き始めると、なんと5勝1敗で、
不合格だったスクールだけが、インタビューをしてもらえずに不合格だったと
いうこともありました。このようにインタビューも重要な要素でありますので、
チャンスを掴んだら、しっかりとものにしましょう。

もちろん、インタビューは「両刃の刃」になることもあります。最近の入学
審査官の声には、日本人の英語でのコミュニケーション力を懸念する声も
聞かれます。クラスで発言できなかったりするので、貢献度が低いと懸念
する教授たちがいるのでしょう。従って、インタビューでの失敗は合否に
大きく左右すると考えて、十分に準備をした方が良いでしょう。

<タイミング>
ベストなのは出願書類を書き上げる前(9月下旬から10月中旬)に行くこと
です。キャンパスビジットで、見て、聞いて、感じたことをエッセイに
盛り込めるのは、説得力が増すというものです。特に、Why this school?は
書きやすくなりますね。

また、こちらからインタビューを仕掛けられるスクールの場合には、
出願するラウンドの締切日により、インタビューをリクエストする
タイミングが決まっています。

その他に、スクールからinvitationが来た時(1月~3月くらい)に、
キャンパスビジットをして、インタビューをうけるというパターン、
複数校合格をもらったが、どこに行くか決めかねて、春にキャンパス
ビジットする場合もあります。

以上、参考になれば幸いです。実際にキャンパスビジットされた方は
その時のご経験や感想などコメントをいただければ幸いです。

皆さんのMBA留学準備を応援します!
Reve Counseling
田中 元浩
WEB site http://www.reve-counseling.com/
E-mail: admin.reve★gmail.com
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