七色の夏 緊張の夏

単身赴任中の夫が長いお盆休みに入り、




「　本日中にお召し上がり下さい。」　と言われましても　召上がれないほどのお土産を買ってきた。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　れれ　「　こういう時だけは　おらに任せてけろ　」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

と、れれボンと七色は、「　本日中ってゆ～か、何なら７秒以内に食べちゃいますけど　」　的に自信満々に言ったが、


きゅうりとトマトとかぼちゃは、メロンとマンゴーの仲間だと思ってる２犬に、千疋屋のフルーツを任せる訳にはいかなかった。


でも期待に満ちたウルウルした目で、ヨダレを流してずっとずっと待っているので、

その熱意に負けて、食べ終わった容器をなめさせてあげた。





七色　至福の時。



七色の舌を押しのけて、れれボンが突っ込む。




ほんのカスしか残ってないのに、

よっぽど美味しかったのか、



２犬の、譲れない欲望が　ここにあった。



２犬にキレイに磨き上げられたカップは、



コックさんの帽子になり、



ちょっとずれて



意味のない眼帯になり、



かなりずれた



マスクになったっていう・・・・・　なってないべ　


そんなどうでもいい話で終わる隊長を許して欲しい。





七色がおしっこをしている最中、バンバ～ンと近所の夏祭りで打ち上げ花火が上がった。近所のワンコ達がその音に驚いて一斉に吠えた。恐ろしい花火の音の中、七色は緊張していたが、おしっこは止まらなかった。
せっかくなので２階のベランダから花火を見て、戻ると、七色はカーテンの中に身を隠していた。
そんな　七色の夏。緊張の夏。にワンパンチ　
　　　　　（　日本の夏　金鳥の夏のリズムで　）　

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