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感染性医療系廃棄物はどのように処理されている?

2022年07月07日 | 3R・ゴミ・廃棄物
点滴チューブ、使い捨て注射器、手術着やメス、血が付いたカーゼも、なんと全てリサイクル!

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先日仕事で訪問したのは、「感染性医療系廃棄物」を専門に扱う産業廃棄物処理業の会社でした。
コロナ禍や高齢化で、医療機関から出されるゴミは急激に増加しています。
はたしてどのように処理されているのか???

病院から冷蔵車が到着しました。
そして、白い箱が次々と搬入されていきます。


病院では医療系廃棄物をこの白い箱に捨てたのち、フタをします。
フタはピッタリくっつき、開封は不可能(とのこと)。


中間処理工場では、ベルトコンベアーに乗せられて、


細かく破砕されたのち、高温で滅菌処理されます。


処理後のゴミから、磁石で金属が除去。


駐車針やメスなどが磁石にくっついていました。
これも製鉄所へ引き取られ、リサイクル。

処理後のゴミ、点滴の管、使い捨て注射器、手術着やガーゼ、オムツ、マスク・・・


これらを袋詰めして、


なんと温水プールや温浴施設に運ばれて、燃料となります。
つまり「サーマルリサイクル(熱利用)」。


コロナ禍もあり医療現場で大量の器具や衣料、オムツ類が使い捨て。
ゴミの量は凄まじいです。
それがリサイクルされているとは、「感動~!」でした。

*帰宅後に調べたら、多くの処理業者では単純な焼却処分をしていることが分かりました。
 この処理業者さんは、プラスチックのもつ熱を捨てるのではなく、有効利用すべく頑張っているのです。凄いなぁ~


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