
●アホウドリとはどんな鳥?
全長約95cm、広げた翼の長さ約240cmの大型の海鳥。翼の先が黒く、嘴はピンク色。成鳥は頭から首にかけて黄色で胴体が白色。
グライダーのような細く長い翼をもち、海上を羽ばたく事なくゆったりと飛翔するのが特徴です。
北太平洋域に生息し、繁殖期(10~6月)には伊豆諸島の鳥島や尖閣諸島の南小島で繁殖します。
一夫一婦制で、生涯相手を替えません
。寿命は約20年と長寿です。
●アホウドリの悲劇
明治初期は鳥島を中心に非常に多数が生息していました。しかしヨーロッパで羽毛布団の原料と聞いた人々数十人が島に渡り乱獲を開始。
年間20万羽、15年間で推定約500万羽が捕殺されたそうです。
1902年に鳥島硫黄山が大噴火し捕獲はいったん中断。しかし1927年には開拓団が入植し捕獲が再開されます。
アホウドリ採取禁止となる1933年まで捕獲が続き、1949年にはアホウドリ絶滅が宣言‥‥。
●しかし生きていた!そして復活へ。
1951年、鳥島にごく少数の個体が発見された
という嬉しいニュースが伝えられました。
そしてその後は保護グループの人々により、手厚い保護活動が展開されます。
2003年にはなんと1840羽(うち尖閣列島300羽)まで生息数が回復。
鳥島のアホウドリ繁殖地は火山灰地の急斜面にあり、卵やヒナが斜面崩壊に巻き込まれる事故も多発していました。
そこで、島の西側の地盤の安定した地域にデコイを設置して若鳥をおびきよせ、繁殖地を安全な地域に移す試みが1991年に開始されました。
(設置されたデコイ:写真は環境省)
●デコイ作戦から聟島へ
2006年春には13羽の巣立ちが確認され、デコイ作戦は順調に推移します。
しかし、鳥島は活火山であり噴火の影響が危惧されたため、保護増殖活動地は以前の繁殖地の、小笠原諸島聟島(むこじま)へ移すこととなります。
しかしそんなに簡単にコトは運ばないのでした‥‥。
長くなったので、続きは明日にします。
明日もこの「ブナの中庭で」においでくださいね。お待ちしています。

アホウドリが移されることになった聟島。
全長約95cm、広げた翼の長さ約240cmの大型の海鳥。翼の先が黒く、嘴はピンク色。成鳥は頭から首にかけて黄色で胴体が白色。
グライダーのような細く長い翼をもち、海上を羽ばたく事なくゆったりと飛翔するのが特徴です。
北太平洋域に生息し、繁殖期(10~6月)には伊豆諸島の鳥島や尖閣諸島の南小島で繁殖します。
一夫一婦制で、生涯相手を替えません

●アホウドリの悲劇
明治初期は鳥島を中心に非常に多数が生息していました。しかしヨーロッパで羽毛布団の原料と聞いた人々数十人が島に渡り乱獲を開始。
年間20万羽、15年間で推定約500万羽が捕殺されたそうです。
1902年に鳥島硫黄山が大噴火し捕獲はいったん中断。しかし1927年には開拓団が入植し捕獲が再開されます。
アホウドリ採取禁止となる1933年まで捕獲が続き、1949年にはアホウドリ絶滅が宣言‥‥。

●しかし生きていた!そして復活へ。
1951年、鳥島にごく少数の個体が発見された

そしてその後は保護グループの人々により、手厚い保護活動が展開されます。
2003年にはなんと1840羽(うち尖閣列島300羽)まで生息数が回復。
鳥島のアホウドリ繁殖地は火山灰地の急斜面にあり、卵やヒナが斜面崩壊に巻き込まれる事故も多発していました。
そこで、島の西側の地盤の安定した地域にデコイを設置して若鳥をおびきよせ、繁殖地を安全な地域に移す試みが1991年に開始されました。

(設置されたデコイ:写真は環境省)
●デコイ作戦から聟島へ
2006年春には13羽の巣立ちが確認され、デコイ作戦は順調に推移します。
しかし、鳥島は活火山であり噴火の影響が危惧されたため、保護増殖活動地は以前の繁殖地の、小笠原諸島聟島(むこじま)へ移すこととなります。
しかしそんなに簡単にコトは運ばないのでした‥‥。
長くなったので、続きは明日にします。
明日もこの「ブナの中庭で」においでくださいね。お待ちしています。


アホウドリが移されることになった聟島。
