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「カルタヘナ議定書」って知ってますか?

2008年09月06日 | 生物多様性
生物多様性の素晴らしさを認識し、自然環境や自然の恵みと私たち人間との関係を考え直すことが大切です。そのきっかけになるのが、この条約と2010年秋、名古屋で開かれる関連会議のCOP10です。
生物多様性条約とは
 自然を保護し、人間が地球上で安全に暮らしていくために自然をどのように利用していくか、方向性を示した条約。目的は3つ。
 ・生物多様性を保全する
 ・自然資源を取り尽くさず利用する
 ・自然の恩恵や利益をどの国もが受けられるようにする



カルタヘナ議定書とは
 この条約をうけて、2000年1月にコロンビアのカルタヘナで作成されたもので、具体的な方策や数値目標を定めています。
 主な内容は、遺伝子組み換え作物の輸出入時に、輸出国は輸入国に対して通告し、輸入国はリスク評価を行って輸入の可否を決定するというもの。
 日本は対応して、2003年に「カルタヘナ法」を、また2008年にはさらに発展させた「生物多様性基本法」を制定しました。

ところでカルタヘナCartagenaは、コロンビア居住時代に訪れたことがあります!
 コロンビア北部、カリブ海沿岸の歴史ある街で、世界遺産にも制定されているよ。いろいろウェイブ上で紹介はありますが、たとえばこのページ
 カリブ海のサンゴ礁、北東にはグアヒラ砂漠、南部には氷河に覆われたアンデス、南西部には熱帯林に囲まれて、なるほど生物多様性に富んだ町でしたね~。
 よかったなぁ。また行きたいなぁ

COP10とは
 生物多様性条約に参加する191カ国の代表が集まり開催される会議。
 ところで、アメリカはこの条約や会議には参加していません。最大に理由は、アメリカ国内の遺伝子組み換え作物メーカー、製薬メーカーなどへの利益が減少するから。
 アメリカは地球温暖化防止のための「京都議定書」にも参加していません。全く困った国ですね! 

現在、遺伝子組み換え作物が氾濫してきています。ナタネ、とうもろこし、そば、小麦‥‥。自然本来にない遺伝子をもたせたものなので、日本では栽培や輸入を厳しく規制していますが、どこからか漏れ出し、例えば遺伝子組み換えナタネは、10県で自生しているのが見つかりました。

COP10ではこのような問題についても話し合われる予定です。
2010年の名古屋に注目!ですね~

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