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風力発電世界一を目指す中国

2009年06月08日 | エネルギー
中国は2007年の「再生可能エネルギー中長期計画」で、風力発電の目標を策定しました。
それによると風力発電設備容量は‥‥
 2005年  131万kW 
 2010年  500万kW(2005年の3.8倍にする)
 2020年 3000万kW(2005年の22.9倍にする)

しかし2008年実績で既に1221万kWと、2010年目標を2倍以上、大きく達成しています。

どうして短期間にこのような成功を収めているのでしょうか

それは風力発電に関する優遇政策を導入しているからなのです。
例えば、
 ・制限なしで優先的に送電線に接続でき送電できる
 ・発電電力を割高な固定料金で電力事業者に全量買い取らせる(FIT制度)
 ・発電電力の買取などによるコスト上昇分は、電力料金に上乗せして調達
    (1000kWhあたり1元=14.5円)

また風力発電の設備拡大のため、今後約7千億元(10兆円)を投じる予定とのことです(中国国務院)。
「へ~っ、10兆円  桁違い~」

そして同時に風力発電設備産業の育成にも、本腰を入れています。
中国国内のメーカーに対して、風車1kWあたり600元(8700円)の補助金を助成し、メーカーの育成を始めました。

一方、日本はどうでしょうか。
残念ながら、日本の自然エネルギー政策は太陽光にちょっとだけ力を入れる程度で、風力には「逆風」が吹いています。
風力発電メーカーへの支援策も無く、その結果、国際市場で戦える日本メーカーはありません。

ぜひ本気の風を吹かしてくださいよ、麻生さん。

(冒頭写真:内モンゴルの輝騰錫勒(ホイタンシル)草原)

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