ブナの中庭で

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笊ヶ岳(ざるがだけ:2629m)

2008年11月24日 | 山登り
この時期の山登りは、行き先に悩みます。
週末の北陸は悪天予報だったので、思いきって山梨まで遠征し、笊ヶ岳に登ってきました。
笊ヶ岳は静岡と山梨の県境に位置し、南アルプスと富士山の間に位置する山です。
夏は南アルプス特有の樹林に覆われているため蒸し暑くて大変ですが、この時期なら冬枯れの明るい山歩きが楽しめそう~。
今回選んだ登山道は、雨畑ダム畔の老平集落から布引山経由で往復のルートです。

ひっそり静かな山村の老平から奥沢谷沿いの林道を歩きますが、横の岩壁がスゴイ!結晶片岩の素晴らしい露頭が続き、感激また感激。中央構造線沿いの「三波川変成帯」の岩石なんですよ~(と一人私だけ歓んでました)


林道から山道へ。こんな素敵な林を歩きます。


ところどころ崩壊地。結晶片岩は風化して崩壊されやすいんですね~。まるで地学の実験室のようで、ワクワク。


奥沢谷沿いの道は、「ミニ黒部下の廊下」。つり橋あり、へつりありで飽きません。


出発から2時間歩いて沢渡渉点へ到着。ここは最終水場でもあります。
初日は川脇の台地にテントを張って泊まりました。




楽しいテントの夜もあっという間に過ぎ去り、翌23日は3時起床。ヘッドランプをつけて4時20分に出発。すぐさま樹林の中の急登連続です。標高1800mぐらいからは雪もでてきました。


笊ヶ岳山頂までは約1900mの登り!ひたすら頑張るのみ。
そしていよいよ布引山手前の崩壊地で、南アルプスの全景が姿を現します。


行く手右側には笊ヶ岳(左)と小笊(右)の頂が。


テントを出発して6時間40分、ようやく笊ヶ岳の山頂に到着しました。


小笊の向こうに富士山、西側には南アルプスが屏風のよう。とりわけ赤石岳の雄大さが素晴らしかったです。



再び登ってきた道を下り(急な下りに耐えるのみ)、テントに戻り撤収し老平集落まで下山。
(下りは山頂~老平は6時間30分)
気持ちの良い露天風呂がある雨畑温泉につかって長丁場の疲れを癒し、帰宅しました。

長年登りたかった笊ヶ岳、2日間とも快晴に恵まれ素晴らしい山登りでした。
同行してくださったMさん、Wさん、ありがとうございました。

2 コメント

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Unknown (MAT)
2008-11-25 06:14:40
標高差1900mのピストンですか!
年越えたらもうスキーができそうですね☆
私は標高差700mでヘロヘロでした(笑)

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MATさんこそ! (Repu)
2008-11-25 19:48:31
MATさんのブログ拝見しましたよ!
「700Mでヘロヘロ」とはご謙遜です。沢に行ったでしょ。凄いなぁ~、やりますねぇ~。
私はまだ怖くってとても沢には‥‥。
ということで今年は沢には全く行きませんでした。でも来年は行きたいです。
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