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ブナの中庭で

ようこそブナの中庭へ!大好きな登山や山スキー、環境問題や自然のことなどいろいろ綴っています。

ニホンオオカミ、いてくれれば‥‥

2010年11月27日 | 生物多様性
●ニホンオオカミ
体長1m前後、尾長約30cm、肩高約55cm、体重推定15Kg。
中型日本犬程度の大きさ。中型日本犬より脚は長く脚力も強かったと言われている。尾は背側に湾曲し、先が丸まっている。吻は短く、耳が短い。夏と冬で毛色が変化した。
数頭~10頭程度の群れで行動。主にニホンジカを獲物としていたが、人里に出現し飼い犬や馬を襲うこともあった。遠吠えをする習性があり、主に岩穴を巣とし3頭ほどの子を産んだ。


(東京大学農学部の剥製)

オオカミは哺乳類(シカやイノシシ等)を食べ、食物連鎖の最上位にいました。オオカミがいればシカなどの草食動物の増加を抑える効果があったということ。


オオカミは「大口真神おおくちのまかみ」とも呼ばれ、信仰されていました。
(写真はオオカミのお札)
農業社会であった日本で食害を引き起こす野生動物を食べるオオカミが神聖視されていたためです。

●絶滅の原因は?
・明治時代になり馬産地を中心に組織的なオオカミ駆除が行なわれた
・明治時代は狩猟が盛んで、餌のシカやイノシシが非常に少なかった
・狂犬病やジステンバーなどの伝染病が流行した

等が考えられています。

1,905年、奈良県東吉野村鷲家口で捕獲された若いオスを最後に絶滅してしまいました。

そして現在の日本では各地でシカやイノシシが急増。食害による生態系の異変や農林業への被害は、ご覧のとおり‥‥。
ニホンオオカミがいてくれればなぁ 




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