スズメが激減

「自然環境保全基礎調査」や「農作物被害の経年推移」から、スズメの数を推定しています。
これらによるとスズメは1960年頃より減少し、現在では1960年当時の1/10ぐらいに激減しているそうです。

詳細データはこちら：自然環境保全基礎調査のサイト

そういわれてみると、確かに以前は電線にズラリととまっているのを見たけれど、最近はあまり見ないなぁ‥‥。

スズメ減少の原因は？

環境省は原因として高層マンションの増加に伴い、スズメが巣作りできる木造住宅の減少、都市部での空き地や草原の減少を指摘。農村部でもコンバインの普及で餌となる落ちモミが少なくなるなど生息環境の変化も一因に挙げています。
しかし明確な原因は特定できていないそうです。

スズメが突然減少することは海外でも報告があります。

「スズメなぜ消えた、英国で９割減」（朝日新聞）

英国中の街角をにぎわせていたスズメが、すっかり姿を消してしまった。ロンドンではイエスズメがこの5年で半減、英国全体でスズメは過去25年で9割も減った。地球温暖化、伝染病からチェルノブイリ原発事故の影響まで諸説が飛び交うが、原因はナゾ。「人里を好むスズメが消えたのは、人間にとってもよくない環境変化が進んでいる兆候」と、英政府が原因究明に乗り出した。

出典：「野鳥ニュース」

身近で当たり前だった自然も、さまざまな環境変化の影響を受けているのですね。しばらくはスズメの姿を探してみたいと思っています。