
23年前の事故以来初めての遡行でした。
***
「大ナメが素晴らしい米子沢」と称されますが、私にとっては恐ろしい沢です。
23年前の夏に3人で入渓。
CLが上部のナメ滝でスリップし、その下の12m滝を転落して大怪我。

*CLが落ちた滝
私は小さな無線機でSOS発信を続け、それを偶然にキャッチしてくれた方のお陰で、新潟県警ヘリに救助されました。
怪我人とともに私もヘリにピックアップされたので、上部の大ナメは見ていません。
本日は23年ぶりの再遡行。
当時のことを思い出しながら「安全第一」で入渓。無事に沢を詰めて、紅葉美しい巻機山まで遡行してきました。
**
前夜に登山口駐車場で仮眠し、出発。
前日の雨も朝方には上がったけれど、ガスが残っていました。

堰堤も越えひたすら枯れたゴーロを歩くと、小一時間で水が出始めます。

渓相は一変し、滝とナメに。

左から滑ノ沢が合流するポイント。

広いスラブで気持ちいい風景だけど、実は結構滑るので厄介な岩質です。
慎重に一歩ずつ。

谷が狭まると、いよいよ滝の連続。直登したり、巻いたり。



そして事故現場の滝。
怪我人を横に、私は4時間SOS発信していたことを思い出します。

注意して傾斜が強いナメ床を登ると滝の上部には大ナメが見えてきました。

米子沢最大のナメが続きます。

何本かの滝を超えて。


いよいよ源頭部の二俣が見えてきました。ここは左俣へ。

藪漕ぎ無しで避難小屋へ到着。
巻機は紅葉が始まっていました。

山頂から眺める風景。

下山は井戸尾根の登山道で駐車場へ。米子沢、いい沢でした。

**
事故発生直後、大怪我を負い痛みに苦しむCLを前に、私の頭は大混乱。
小さな無線機から叫び続け、偶然通じてヘリに救助していただいたこと、今も感謝の気持ちでいっぱいです。
沢でのスリップは重大事故に繋がります。
「安全第一で入渓しなければならない」
そう再確認した米子沢の一日でした。
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「大ナメが素晴らしい米子沢」と称されますが、私にとっては恐ろしい沢です。
23年前の夏に3人で入渓。
CLが上部のナメ滝でスリップし、その下の12m滝を転落して大怪我。

*CLが落ちた滝
私は小さな無線機でSOS発信を続け、それを偶然にキャッチしてくれた方のお陰で、新潟県警ヘリに救助されました。
怪我人とともに私もヘリにピックアップされたので、上部の大ナメは見ていません。
本日は23年ぶりの再遡行。
当時のことを思い出しながら「安全第一」で入渓。無事に沢を詰めて、紅葉美しい巻機山まで遡行してきました。
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前夜に登山口駐車場で仮眠し、出発。
前日の雨も朝方には上がったけれど、ガスが残っていました。

堰堤も越えひたすら枯れたゴーロを歩くと、小一時間で水が出始めます。

渓相は一変し、滝とナメに。

左から滑ノ沢が合流するポイント。

広いスラブで気持ちいい風景だけど、実は結構滑るので厄介な岩質です。
慎重に一歩ずつ。

谷が狭まると、いよいよ滝の連続。直登したり、巻いたり。



そして事故現場の滝。
怪我人を横に、私は4時間SOS発信していたことを思い出します。

注意して傾斜が強いナメ床を登ると滝の上部には大ナメが見えてきました。

米子沢最大のナメが続きます。

何本かの滝を超えて。


いよいよ源頭部の二俣が見えてきました。ここは左俣へ。

藪漕ぎ無しで避難小屋へ到着。
巻機は紅葉が始まっていました。

山頂から眺める風景。

下山は井戸尾根の登山道で駐車場へ。米子沢、いい沢でした。

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事故発生直後、大怪我を負い痛みに苦しむCLを前に、私の頭は大混乱。
小さな無線機から叫び続け、偶然通じてヘリに救助していただいたこと、今も感謝の気持ちでいっぱいです。
沢でのスリップは重大事故に繋がります。
「安全第一で入渓しなければならない」
そう再確認した米子沢の一日でした。
同行の方がご無事で何よりでした。
この手の報告を聞くと明日は我が身で気が引き締まります。
私は自分が慎重な方だと思ってますが「危険ギリギリの安全ゾーン=自分の限界ギリギリ」を攻めたい性格なのが厄介です(笑)
「沢は美しいけれど怖い」と心に刻みつけています。
コメントありがとうございました。また東北の沢にも行きたいなぁ