ブナの中庭で

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泥岩(でいがん:Mudstone)

2010年11月01日 | 地質・地形・地球科学
白山の上部は火山ですが、中腹部は約1億年前に「手取湖」と名付けられた湖底で堆積した、泥岩、砂岩、礫岩が分布しています。
この時代は「中生代ジュラ紀~白亜紀」で、恐竜が大繁栄した時代。

昨日、白山禅定道~観光新道で、何箇所か化石を見つけました(冒頭写真と下写真)。

手取湖に生きていた「テトリシジミ」の貝殻です。

泥岩は粘土(粒径が1/16以下)が堆積してできた岩石。剥離しやすく風化してブロック状に割れやすい。
これは観光新道「馬のたて髪」付近。ザレ場になって歩きにくく難所となっているのも、泥岩の仕業。




湯の谷川では大規模な崩落防止工事と堰堤建設が進んでいます。
でも相手が泥岩なんだから、「崩落防止」なんて無理。地球を人間の手でコントロールできませんよ‥‥。
(湯の谷の露頭)

4 コメント

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風露草さんへ (Repu)
2010-11-02 23:20:54
「ある事情」てナニかな~(^^)
ぜひ剣ヶ岩谷の伝承を教えてくださいね。

さて「山岳修験学会」ってどのような活動をされているのでしょうか?風露草さんのいつも変わらない好奇心と向上心、私も見習わなくっちゃ!
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morimikiさんありがとう (Repu)
2010-11-02 17:35:51
恥ずかしい、初歩的ミスでした。さっそく直しました。
私のチョークバックもmadrockです。
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bekoよだれコメント (白山神駈道の風露草)
2010-11-02 11:15:04
前回投稿したあとのブログ、”ある事情”にせまられあわててまとめ読み。
山道の整備と同じですね、こまめに刈っていないとおそろしく・・・っていて大変(^^)。Repuさんが白山で遊んでいるとき、わたしはお勉強。第31回山岳修験学会白山学術大会。剣が岩谷の名称は泰澄由来の伝承から来ています。学会で出た話しの一つ
「泰澄上人が越前から来て、八崎の一番高い岬で修行中、沖を通る船から鉢の子を飛ばして食を乞うたので、八崎が鉢崎になったという。そして上人のいた崎は聖が鼻と呼ぶようになった。やがて泰澄は米山に登り、修行された堂は聖行山蓮光院と名づけられたという」(柏崎市伝説集)

偉大な人の伝説は、信仰の伝播に付随してどこにでもオオバコのように活着するものと思いました。
平凡なわたしは伝承にまつわる場所をごそごそなでまわるだけ、Repuさんのような馬力もないのでもうそれも出来ず、学会でも居眠りヨダレでお隣おフランス嬢につつかれ、自宅でも机上居眠りヨダレブログです(*_*)。
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MADROCK (morimiki)
2010-11-02 09:08:43
泥岩はmudstone。
私のクライミングシューズはMADROCK。
今日は仕事がなくて暇なもんだから、英和辞典で調べちゃいました。
私としてはmudstoneよりmadstoneの方が好きだけど。
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