
ある日、クライミングの師匠Nさん(オーストリア出身)がクライミングの本を指さし、
「コノルート、ノボリタイデス」
そこには甲斐駒Aフランケ赤蜘蛛ルートの写真が。
それは有名な大岩壁ではありませんか。しかしクライミング初級者の私と?
しかし気づいたら行くことになっていました。7月16日は仕事、19日は代休だったため、17~19日の日程です。
初日(17日)は石川県を早朝に出発し、戸台からバスで北沢峠。10時過ぎに出発し、駒津峰と甲斐駒ヶ岳山頂経由で七丈小屋まで。
途中の六方石で岩に取りつくNさん。

「師匠、まだ早い。クライミングは明日ですよ!」
八合目からAフランケの取りつきルートを確認中に、突然の雷雨。明日このようなことがありませんように、と祈りました。
七丈小屋には15時30分到着。
2日目(18日)は3時15分起床、4時出発。八合目から草付の中の踏み跡を赤テープの通り下りますが、なかなかの急傾斜。フィックスロープに助けられ、何とか下って下ってひたすら下る‥‥。。
約1時間後Aフランケに。垂直に切り立った岩壁の余りの迫力に言葉を失い、これからのクライミングへのプレッシャーに真っ青。
しかし我が師匠、あっという間に準備を終えさっさと1P目に取り掛かっていきました。
1P目25mA1:写真下部に写るハングを超えたら垂壁。久しぶりのアブミ、操作を思い出しながら登る。

2P目40mⅣ+:ジェードルをフリーで。

3P目20mA1:見事なジェードル、圧巻です。

4P目45mA1:V字ハングを左から越えフェースを右上します。写真に写るハングの更に上に、もう一つハングがあり、アブミが振られて苦労しました。

終了点は大テラス。しかしこのあたりで空が暗くなってきてポツポツ雨も。
「お願いだから雨降らないで」という祈りが天に通じたのか、無事雨は上がりました。神様ありがとう!
5P目45mA1:凹角からテラス、ジェードルへ。
ここを超えたらいよいよ核心部の6P目。
6P目40mA1:目もくらむような垂壁、細く走るクラックに沿ってアブミの架け替え。

師匠は順調にザイルを延ばしていきました‥。

身長161㎝の私がアブミの最上段に乗って背伸びしても届かないようなボルトもあるのですが、リードのNさんはちゃんと合間にカムやナッツをセットしてくれていました。感謝、感謝。
6P目終了点は壁上部、垂壁でのアブミビレイ、その抜群の高度感に感覚は麻痺しそう。
7P目30mA1:壁上部から「恐竜カンテ」を超えフェースで木登りも。
8P目30mA1:出だしは易しそうで嬉しいな~、と思ったら途中で壁が出現し再びアブミの登場。さすが赤蜘蛛ルート、甘くない。

9P目80mⅡ~Ⅲ級:ブッシュの合間にところどころ岩場。疲れた身体にはこの長さがききました。
そしてようやく終了点の赤蜘蛛大テラスへ到着。Nさんと感激の握手!
いつまでも感激にひたりたいのは山々だけど、この先が長い。
私がアブミ操作に手間取ったことが原因で八合目に戻ったのは、なんと夕方6時前。急いで登攀具をはずし、一般道を甲斐駒山頂経由で北沢峠へと急ぎました。
予約してあった長衛荘となんとか連絡がとれ、遅くても待っていて下さるとのこと。ヘッドランプでひたすら歩き、夜10時ずぎに小屋到着。温かいお蕎麦まで作って頂き、本当にありがたかったです。
3日目(19日):北沢峠から石川県へ
台風の影響で深夜からずっと雨は降り続いていました。昨晩のうちに無理をしてでも北沢峠まで戻ることができ、本当によかったです。
この赤蜘蛛ルート、私にとっては技術面・体力面のどちらでも限界に挑戦、オールNさんにリードして頂き、何とか登れた次第。
このような垂壁をリードできるようになりたいです。(しかしそんな日ははたして??)
最後にNさん、本当にありがとうございました。
「コノルート、ノボリタイデス」
そこには甲斐駒Aフランケ赤蜘蛛ルートの写真が。
それは有名な大岩壁ではありませんか。しかしクライミング初級者の私と?
しかし気づいたら行くことになっていました。7月16日は仕事、19日は代休だったため、17~19日の日程です。
初日(17日)は石川県を早朝に出発し、戸台からバスで北沢峠。10時過ぎに出発し、駒津峰と甲斐駒ヶ岳山頂経由で七丈小屋まで。
途中の六方石で岩に取りつくNさん。

「師匠、まだ早い。クライミングは明日ですよ!」
八合目からAフランケの取りつきルートを確認中に、突然の雷雨。明日このようなことがありませんように、と祈りました。
七丈小屋には15時30分到着。
2日目(18日)は3時15分起床、4時出発。八合目から草付の中の踏み跡を赤テープの通り下りますが、なかなかの急傾斜。フィックスロープに助けられ、何とか下って下ってひたすら下る‥‥。。
約1時間後Aフランケに。垂直に切り立った岩壁の余りの迫力に言葉を失い、これからのクライミングへのプレッシャーに真っ青。
しかし我が師匠、あっという間に準備を終えさっさと1P目に取り掛かっていきました。
1P目25mA1:写真下部に写るハングを超えたら垂壁。久しぶりのアブミ、操作を思い出しながら登る。

2P目40mⅣ+:ジェードルをフリーで。

3P目20mA1:見事なジェードル、圧巻です。

4P目45mA1:V字ハングを左から越えフェースを右上します。写真に写るハングの更に上に、もう一つハングがあり、アブミが振られて苦労しました。

終了点は大テラス。しかしこのあたりで空が暗くなってきてポツポツ雨も。
「お願いだから雨降らないで」という祈りが天に通じたのか、無事雨は上がりました。神様ありがとう!
5P目45mA1:凹角からテラス、ジェードルへ。
ここを超えたらいよいよ核心部の6P目。
6P目40mA1:目もくらむような垂壁、細く走るクラックに沿ってアブミの架け替え。

師匠は順調にザイルを延ばしていきました‥。

身長161㎝の私がアブミの最上段に乗って背伸びしても届かないようなボルトもあるのですが、リードのNさんはちゃんと合間にカムやナッツをセットしてくれていました。感謝、感謝。
6P目終了点は壁上部、垂壁でのアブミビレイ、その抜群の高度感に感覚は麻痺しそう。
7P目30mA1:壁上部から「恐竜カンテ」を超えフェースで木登りも。
8P目30mA1:出だしは易しそうで嬉しいな~、と思ったら途中で壁が出現し再びアブミの登場。さすが赤蜘蛛ルート、甘くない。

9P目80mⅡ~Ⅲ級:ブッシュの合間にところどころ岩場。疲れた身体にはこの長さがききました。
そしてようやく終了点の赤蜘蛛大テラスへ到着。Nさんと感激の握手!
いつまでも感激にひたりたいのは山々だけど、この先が長い。
私がアブミ操作に手間取ったことが原因で八合目に戻ったのは、なんと夕方6時前。急いで登攀具をはずし、一般道を甲斐駒山頂経由で北沢峠へと急ぎました。
予約してあった長衛荘となんとか連絡がとれ、遅くても待っていて下さるとのこと。ヘッドランプでひたすら歩き、夜10時ずぎに小屋到着。温かいお蕎麦まで作って頂き、本当にありがたかったです。
3日目(19日):北沢峠から石川県へ
台風の影響で深夜からずっと雨は降り続いていました。昨晩のうちに無理をしてでも北沢峠まで戻ることができ、本当によかったです。
この赤蜘蛛ルート、私にとっては技術面・体力面のどちらでも限界に挑戦、オールNさんにリードして頂き、何とか登れた次第。
このような垂壁をリードできるようになりたいです。(しかしそんな日ははたして??)
最後にNさん、本当にありがとうございました。
ところが赤(ピンク)テープのお蔭でとってもスムーズに取りつくことができ助かりました。
su-さんのお仕事だったのですね。本当にありがとうございました。またコメントもありがとうございます。