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ブナの中庭で

ようこそブナの中庭へ!大好きな登山や山スキー、環境問題や自然のことなどいろいろ綴っています。

ラジオ天気図、そして

2008年05月18日 | 山の技術
所属する山岳会でテント泊山行をするとき、しばしば気象係になります。
16:00が近づくと天気図用紙を広げラジオをNHK第二にチューニングして、いざスタート。

「石垣島では南南西の風、風力4、天気晴れ、‥‥」石垣島のところに書き込んでいきます。この「各地の天気」のコーナーはまだ余裕。足摺岬、輪島、仙台と北上し稚内の次はポロナイスク(サハリンですね)、セベロクリリスク(カムチャッカ)と続きます。10年以上前には「松輪島」なんていうポイントもあったけど、いつのまにか消えてしまいました。やがて長春、アモイ、そして父島、最後は富士山。

そのあとは海上ブイと船舶からの報告、そして低気圧・高気圧。これは山での天気予報には超重要。緯度経度を間違えないように注意して記入。

そして、一番緊張するのは間違いなく「日本付近を通る1012hPaの等圧線は、北緯36度20分東経‥」。アナウンサー氏、もっとゆっくり読んでくれればいいのに、この頃になると残り時間が少なくなるのか、急にスピードがアップしたりします。それなら最初の部分をもっと素早く終わらせてくれればよかったのに‥‥、といつも恨めしく思います。

一日山を歩き回って充血した目を、緯線経線に素早く走らせている時(つまり16:15ごろ)は、テント内では概ね「乾杯!」の声。ちょうど、コンロに掛けた鍋から湯気が上がりはじめる頃。内心「今がヤマ場なんだよ~、ちょっと静かにして」と思いますが、みなさん上機嫌。
ようやく等圧線を引き終わった頃には、私の横では既に食事の真っ最中、せっかくの天気図が眺められないこともあったりして。

携帯から最新の天気情報も得られる時代に、なぜラジオ天気図を書く?
確かに気象の勉強になります。そして、私にとっては‥‥、等圧線を引いて天気図を完成させ予報を考え、そして当たったときの満足感、これかなぁ。

ところで、山へ出かける数日前から特に参考にするのはHBC専門天気図のページ。ここの「週間予報支援図」のページを開くと、下記のような天気図が出てきて、特に面白いのが一番下の図です。
線は等圧面高度を示していますが、簡単に言えばラインが上がると好天、下がると悪天。日ごろからこの図と実際の天気とを見比べていると、週間予報の意味がよ~く分かるようになりますよ。どうぞお試しを。



2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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新田次郎!! (チャイカ)
2008-05-20 17:12:26
気象予報士もやり、登山も好きなんて、女性版新田次郎だね!!天気図まで書くなんて本格的!でもいざという時、頼りになるのは文明の利器より、昔ながらのやり方かも。携帯も使えなくなるかもしれないし・・・
セベロクリリスク(北千島の町)はカムチャツカ半島のすぐ下にある島の町ですが、千島列島なので(北方領土も)、サハリン州に入ります。住んでいる人にとっては、カムチャツカの管轄ならすぐ近くて良いのにね。でも天気には管轄は関係ないね!!
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カムチャッカで山スキーの夢 (Repu)
2008-05-20 20:22:18
いえいえ、たいした予報もしないので、実はあてにもされていないんですよ。

カムチャッカって憧れますね~
あの端正な成層火山列、どうですか。素晴らしい。あれこそ自然世界遺産の名に相応しいよね~。
でも近くて遠いよ。登りに行きたいけれど、交通不便、天候は年中悪い、登山道も全く未整備、そしてクマも出る。
でもだからこそ意欲をかきたてられますな~。いつか必ず登ってみたい。できれば山スキーで!(大それたことを書いてみました

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